企業を直撃インタビューしました特集

株式会社プロネット

企業概要
1995年プロのネットワーク集団を合言葉にIT関連会社として設立。
同年、インターネット接続業者として神戸にアクセスポイントを作る。
日本初の神社のホームページ制作(生田神社)を皮切りに、数々の企業向けのWEBページ制作・ウェブシステム開発・ホスティング管理などのインターネット関連事業を手がける。
2008年自動音声サービス構築システム「 Voice Information Customizer(TM) 」サービスを開始。
プロフィール
1960年熊本県生まれの神戸育ち。
大阪工業大学工学部経営工学科卒業。
1983年富士通興業株式会社(現・株式会社富士通マーケティング)に入社。
1988年家業である有限会社新和防熱に入社。
1995年株式会社プロネット設立。
第二種情報処理技術者、二級建築士 、一級建築施工管理技術者の資格を有する。

代表取締役 金子眞己さん

「宝」である社員とアルバイトに挑戦の機会を!
未来型コミュニケーションを創造し続けたい

希望職種とは違う配属先での頑張りが、起業へとつながる

子どもの頃からハンダごてを握り、家電を分解したり、真空管のラジオを作ったりするのが大好きだったという金子社長。将来は電子分野に進もうと思っていたところ、世の中にコンピュータというものが出現する。

IT産業界の草創期。大阪工業大学へ進み、就職活動をした1983年頃は大手IT企業に就職志望者が集中した。そんななかで、富士通の関連会社に見事合格することができ、希望通りシステムエンジニアになれると思ったのだが……。

「配属されたのは営業。理系の人間が、営業に配属されるのは珍しいことだったので『もう自分の人生は終わった』なんて、相当落ち込みましたね」。

キーボード一体型のパソコンやワープロなどを売り歩く日々。システムエンジニアとは、かけ離れた仕事だった。

「それでも根が真面目なので頑張ったら成績は上がり、150人ぐらいいた社員の中で、常に10位以内に入っていました。内向的だった性格も営業の仕事をしたおかげで、気持ちを切り替えるのが上手に。今思うと、あの時代があったからこそ起業できたのかもしれません」。

独学でホームページを作り上げ、その後プロネットを設立

優秀な営業マンとして5年間勤めるが、大学時代にもアルバイトしていた父親が経営する会社『新和防熱』に戻ることを決心。ITとは180度違う業種といえる建築関係の仕事に就くことに。

転職から6年後、金子社長は世の中にホームページというものが存在することを知る。

「当時はメーカーからの下請けの仕事が大半だったので、直接仕事を獲得するために会社(新和防熱)のホームページを作ったんです」。

当時は、まだWEB制作業者どころか制作のためのアプリケーションソフトもない世の中。金子社長は独学でホームページを作り上げた。

「インターネット関連の雑誌が創刊されたのも、その頃です。ホームページ制作で情報収集していたとき、たまたま目にした記事でプロバイダ事業というものを知り、神戸のアクセスポイントを募集していたのです」。

早速フランチャイズ加盟し、プロバイダ事業を開始。株式会社プロネット設立に至る。

「会社を立ち上げるにあたっては、コンピュータ関連の知り合いにいろいろ相談しましたよ。みんな口を揃えて『メールなんて持っているやつ、おれへんやないか』と反対されました。18人ぐらいに『やめとけ!』と言われましたが、当然だと思います。だって、当時はドメインという言葉自体、認知されていなかった。インターネットが今のように浸透していない頃ですからね」。

しかし、周囲の予想に反して会員は順調に増えていった。さらに、同じ年に阪神淡路大震災に見舞われ、プロネットはインターネット接続業者として神戸にアクセスポイントを作ることで復興に大きく貢献できた。

ITバブルの崩壊による挫折にも負けず、挑戦を続けた

その後、複数の大手プロバイダが参入。ブランド力と料金の安さを武器に、プロネットの会員は奪われていった。結局、プロバイダ事業は5年で撤退。残ったホスティング事業やホームページ制作事業を軸に奮闘するも、2000年にITバブルが崩壊する。

「仕事が激減し、20名いた社員とは話し合いの末、事実上の解散状態に。一人で細々と、ホスティング事業とホームページ制作を続けていました」。

再びの転機が訪れたのは2003年。駐車場検索サイト『カーパーク』を立ち上げる。

「知り合いが三宮で立体駐車場を経営していて、そこのPOSレジを作ったのがきっかけです。その時に、駐車場検索サイトがあったら便利だなと思い立ち、そのシステムを構築。今では全国の駐車場5000件以上登録いただけるまでに」。

同時期に、距離計算サイトも開設。始点と終点の住所を入力すると、直線距離がわかるというもので、今でも月に約100万ページビューを誇る。その後、貸会議室検索サイト『かしなび』など、より便利で役立つサイトを次々と世に送り出している。

どんなにIT化が進んでも「声」には敵わない

現在、プロネットのもうひとつの大きな柱となりつつあるのが、自動音声サービス構築システムVIC(Voice Information Customizer(TM) )だ。

「従来、音声ソリューションを開発するには、膨大な費用と時間がかかっていましたが、VICを利用することで、特別な技術もいらず低コストでの導入が可能となりました。ゴルフ場の電話予約を自動応答または音声認識できるシステムの開発がきっかけでしたが、これをヒントにバージョンアップさせたのがVICです」。

インターネットの普及をはじめとするIT化の進展とともに私たちの暮らしは劇的に便利になった。その草創期から共に歩んできた金子社長が、「音声」というアナログな手段にこだわる理由とは?

「どんなにIT化が進んでネット上で何でもできるようになっても、電話はなくならないと思うからです。やはり、人間にとって会話をすることは大事。高齢者にとっても、直接電話で話すほうが便利ですからね」。

今後は、音声対応システムのオンリーワン企業として、音声応答システムと携帯電話の課金システムを組み合わせ、高齢者の相談相手となるようなサービスも実用化させる予定とか。会社創設以来、金子社長は常に新しいことを探し続けている。

社員やアルバイトの方に対する想い〜“人材は本当に宝”

「基本的に新しいもの好きなんですよね。人と同じことをするのが嫌いで、常に何か目新しいものを追い求めています。しかし、アイデアだけではビジネスにはなりません。アイデアを形にするためには、やはり人の力が必要。人材は本当に宝だと思っています」。

現在、プロネットの社員はアルバイトを含めて7名。会社を成長させるためにも、多くのビジネスを生み出すためにも、人員強化が大きな課題だ。

「今いる社員も新たな人材にも、どんどん新しいことにチャレンジしてもらえるステージは整いつつあります。アイデアを具現化するには人の力とその人との信頼関係がすべて。積極的にコミュニケーションを図り、一緒に会社を大きくしていきたいですね。」

アルバイト採用を積極的に進めており、正社員への登用の方針で、育成を実施。アルバイトに対する期待は高い。
「今まで、正社員ばかり採用しておりましたが、今年度よりアルバイトで採用し、それから、正社員化する方針で進めてます。アルバイトだと時給計算になるので、仕事に対する成果がはっきりすることも重要だと思います。社員になると基本給+XXX手当+残業(+賞与)という形になりますが、労働時間に対する対価という意味でアルバイトの方が明確になります。
アルバイトに望むことは、自分はアルバイトだからここまでの仕事でいいとかどうせアルバイトだからと言ったネガティブな考えでなく前向きな気持ちで働いてほしいと思います」

アルバイトは、最新の技術を身につけなることができ、さらに正社員にもなって活躍できるようだ。
「特に、弊社の場合は、システム開発会社なので、最新テクノロジーを身につけることができますし、将来、独立してもらってもいいと考えてます。それぐらいの意識で働かないと技術力は身につかないと思います。それに、弊社のような零細企業だと、いろいろな事を経験できるので中堅以上の会社のように決まった仕事だけをするだけでないのでスキルアップにつながると思います。実際に弊社でもアルバイトから入って正社員になってもらっている社員がいますが、十分戦力になって頑張ってもらってますので、今後も、アルバイト⇒正社員という流れで採用して行きたいと考えてます。」

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