コーヒー・バリスタにおすすめの資格10選|難易度や取り方、費用はいくらかかる?
2022.07.20
「バリスタになりたい」「将来的にコーヒーを扱う資格がほしい」このように考えている人は、資格取得のための方法や費用についてご存じでしょうか。
ここでは、バリスタとは何か、仕事内容ややりがいの紹介だけでなく、細かな資格の種類や取得方法、費用や難易度について比較していきます。
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バリスタとは
バリスタと聞くと、コーヒーを淹れる仕事を思い浮かべる人が多いでしょう。
バリスタの仕事は、実はコーヒーを淹れるだけではありません。
コーヒーのほかにも、ノンアルコールのドリンクを作る専門の職人を指します。
バリスタの語源は「barでサービスする人」です。
バリスタは、ドリンクを作るだけでなく、お客様へのサービスのプロフェッショナルであることも求められる仕事です。
バリスタの主な仕事内容
バリスタの主な仕事は、カフェやレストランなどでドリンクを作ることです。
とくに、コーヒーについては専門的な知識を求められる仕事です。
淹れ方だけでもさまざまな方法があり、サイフォンやプレス、ドリップなどを使い分けます。
カプチーノやエスプレッソ、エスプレッソマキアートなどたくさんの種類がある淹れ方をマスターしましょう。
一般的に、バリスタの仕事でイメージするラテアートは、バリスタの技術が試されます。
エスプレッソマシンを使いこなして、いかに美味しく美しいラテアートが出来上がるかがポイントです。
バリスタは、店内の環境を整えてお客様に良いサービスを提供することも仕事です。
ドリンクを作る以外の接客や、掃除も業務内容に入ります。
バリスタのやりがい
バリスタは、美味しいコーヒーやドリンクを提供し、お客様に喜んでもらうことがやりがいと言えます。
接客が好きな人や、人に喜んでもらうことが好きな人は、やりがいを感じやすい仕事でしょう。
コーヒーが大好きな人は、美味しいコーヒーを淹れる技術が身に付くことでやりがいを感じられます。
ラテアートなどは、練習すればするほど技術が上がるのを実感しやすいでしょう。
バリスタを目指すなら資格を取得しておくのがおすすめ
バリスタになるために、必須の資格はありません。
しかし、バリスタ業界にはさまざまな資格が存在し、取得することで自身のステップアップになります。
資格を取得していくことで、自身の価値を認めてもらいやすくなります。
キャリアアップなどの雇用で、有利に働くこともあるでしょう。
資格を取得しておくと、便利なケースやさまざまなメリットがあります。
技術と知識を身につけたら、ぜひ資格取得を目指しましょう。
知識と技術を同時に学べる
バリスタの資格を取ることで、コーヒーの基本的な知識が身に付きます。
エスプレッソマシンなどを使って美味しいエスプレッソを抽出するには、専門的な知識が必要です。
資格を取ることで、ラテアートなどのベースになるエスプレッソの抽出が出来るようになるので、大きな技術アップになります。
資格を取るには、専門的な知識を知っている必要があります。
この知識は、バリスタとして働いていくにあたって、必要な知識です。
お客様からの信頼を得られる
資格を取らずにバリスタとして働くより、資格を取ってバリスタとして働くほうが、お客様からの信頼を得やすくなります。
バリスタは、専門的な技術職です。技術職は身に付けている技術を、資格という目に見えるもので視覚化することで、お客様に伝わりやすく、評価してもらいやすくなります。
コーヒー・バリスタにおすすめの資格の種類10選|いくらかかる?難易度は?
バリスタにおすすめの資格を紹介します。
- JBAバリスタライセンス
- SCAJコーヒーマイスター
- UCCドリップマスター
- コーヒーインストラクター検定
- コーヒーコーディネーター
- コーヒープロフェッショナル
- COFFEE SKILLS PROGRAM
- カーサバリスタ
- コーヒーソムリエ
- コーヒースペシャリスト
バリスタにおすすめの資格にもさまざまな種類があり、独学での勉強で取得できるものもあれば、通信教育などで学んでから取得する資格もあります。
難易度も、低いものから高いものまでさまざまです。
知識だけでなく技術が必要な資格は、難易度が高い傾向にあります。
講座で学び、実際に働きながら技術を高めていく必要があるでしょう。
バリスタの資格には、さまざまな分野の資格があります。
興味がある分野や学びたい分野、身に付けたい技術などによって必要な資格を選択するといいでしょう。
JBAバリスタライセンス
JBAバリスタライセンスは、民間が主催認定しています。
主催認定しているのは一般社団法人日本バリスタ協会(JBA)です。
JBAバリスタライセンスは、受験出来る人が決まっています。
正社員やアルバイトでバリスタとして長年勤務し、エスプレッソ抽出経験がある人のみ受験できる決まりです。
またJBA認定校の講習を受講して修了する必要があります。
その上でライセンス試験に合格すると資格を取得できます。
技術・知識が身に付いている人を前提にした資格で、レベルは1~3までです。
レベルが上がるごとに高度な技術・知識が必要になり、費用も高くなるのでしっかりと勉強しましょう。
レベル3まで取得すると、より上級のJBAインストラクターのライセンスが取得可能になります。
料金 | 15,000円~25,000円 |
主催団体 | 一般社団法人日本バリスタ協会 |
難易度 | 非公開 |
資格の取り方 | JBA認定校通学 オンライン・通信講座なし |
SCAJコーヒーマイスター
SCAJコーヒーマイスターは、民間が主催認定しています。
資格認定しているのは、一般社団法人日本スペシャリティコーヒー協会です。
協会が開講している講座を受講して、認定試験に合格すると資格の取得が可能になります。
講座は「コーヒーマイスター養成講座」です。
実技の講習会で、コーヒーの淹れ方を実際に見て学べる点が特徴のひとつです。
対面で学ぶことによって、実践的な知識を学べます。
コーヒーマイスターに合格すると、コーヒーマイスター中級も準備されています。
より高みを目指して学びたい人にもおすすめの資格です。
料金 | 39,000円 |
主催団体 | 一般社団法人日本スペシャリティコーヒー協会 |
難易度 | 合格率80% |
資格の取り方 | 通学(一般社団法人日本スペシャリティコーヒー協会) オンライン・通信講座
|
UCCドリップマスター
UCCドリップマスターは、民間が主催し認定しています。
監修・資格認定しているのはUCCコーヒーアカデミーです。
ユーキャンの講座を受講して、添削の課題をクリアすると取得できます。講座名は「UCC匠の珈琲講座」です。
「ドリップマスターコース」のほかに「おうちdeカフェコース」があり、より手軽に学べるので趣味として取得しやすい資格です。
ドリップマスターはペーパードリップについて学び、スイーツやフードについてのカリキュラムや、ブレンドコーヒーについても学びます。
料金 | 69,000円 |
主催団体 | コーヒー専門教育機関 UCCコーヒーアカデミー |
難易度 | 講座を修了することで認定される |
資格の取り方 | 通学なし オンライン・通信講座(ユーキャン) |
コーヒーインストラクター検定
コーヒーのインストラクター検定は、民間が主催し認定しています。
資格認定しているのは全日本コーヒー検定委員会(JCQA)です。
1級から3級まであり、さらに1級の上には上位資格としてコーヒー鑑定士の資格が用意されています。
3級はコーヒーの入門的な知識を学べます。級が上がるごとに、より高度な技術・専門知識の学習が可能です。
コーヒー鑑定士の資格取得は合格率4%で、難しい試験と言えるでしょう。
料金 | 3級:検定料1,500円 2級:講習会受講料22,000円・検定受験料5,000円・認定登録料5,000円 1級:講習会受講料37,000円・検定受験料10,000円・認定登録料5,000 鑑定士:講習会受講料40,000円(1教科)・検定受験料10,000円(1教科)・認定登録料5,000 |
主催団体 | 全日本コーヒー商工組合連合会 |
難易度 | 2級 94% 1級 27% 鑑定士 4% |
資格の取り方 | 通学(全日本コーヒー商工連合組合会) オンライン・通信講座なし |
コーヒーコーディネーター
コーヒーコーディネーターは、民間が資格認定しています。
資格認定しているのは、日本創芸教育グループです。
講座の受講によって資格の取得ができます。
講座は、ハッピーチャレンジゼミ通信講座の「コーヒーコーディネーター講座」です。
講座内容は、コーヒーの基礎知識や淹れ方のほかに、エスプレッソを専門的に学ぶカリキュラムがあります。
また、サンドイッチやカフェスイーツといった、食事についての講座があるところも特徴です。
コーヒーショップの経営についての講座もあるので、将来コーヒーショップを経営したい人にもおすすめです。
料金 | 64,000円 |
主催団体 | 公益社団法人日本通信教育振興協会 |
難易度 | 非公開 |
資格の取り方 | 通学なし 在宅可能 |
コーヒープロフェッショナル
コーヒープロフェッショナルは、民間が主催認定しています。
資格認定しているのは一般社団法人日本技能開発協会です。
コーヒーの歴史や種類、淹れ方などコーヒーの基本的な知識が必要です。
料金 | 11,000円 |
主催団体 | 一般社団法人日本技能開発協会 |
難易度 | 70点以上 |
資格の取り方 | 通学なし 通信講座・在宅(ラーキャリ) |
COFFEE SKILLS PROGRAM
COFFEE SKILLS PROGRAMは、民間が主催認定しています。
資格認定しているのはバリスタギルド・オブ・ジャパンです。
講座を受講することで、学位が授与されます。
料金 | 18,150円~57,750円 |
主催団体 | バリスタギルド・オブ・ジャパン |
難易度 | 非公開 |
資格の取り方 | 通学(バリスタギルド・オブ・ジャパン) オンライン・通信講座なし |
カーサバリスタ
カーサバリスタは、民間が資格認定しています。
資格認定しているのは、一般財団法人日本能力開発推進協会です。
資格を取得するためには、まず資格のキャリカレが開講している講座を受講する必要があります。
講座名は「コーヒー&紅茶カフェマスターW資格取得通信講座」です。
講座を修了後、検定試験を受けて合格すると資格が取得できます。
講座では、紅茶に関する学習も修了するので、ティースペシャリストの資格試験も受けられます。
講座では、カフェ開業の知識なども学習できるので、カフェを開業したい人にもおすすめです。
料金 | 5,600円 |
主催団体 | 一般財団法人日本能力開発推進協会 |
難易度 | 得点率70%以上を合格 |
資格の取り方 | 通学なし オンライン・通信講座(キャリカレ) |
コーヒーソムリエ
コーヒーソムリエは、民間が資格認定しています。
資格認定しているのは、日本安全食料料理協会です。
資格の認定試験に合格すると資格を取得でき、受験者に制限はありません。
独学でも取得可能な資格なので、バリスタの仕事をしていない人でも趣味として取得しやすい資格です。
試験内容は、原料などの知識・焙煎や淹れ方などの技術面の知識・ラテアートの知識などで、幅広い知識が必要です。
料金 | 10,000円 |
主催団体 | 日本安全食料料理協会 |
難易度 | 得点率70%以上 |
資格の取り方 | 通学なし 在宅可能 |
コーヒースペシャリスト
コーヒースペシャリストは、民間が主催認定しています。
資格認定しているのは一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)です。
通信講座を受講し、試験に合格すると資格が取得できます。
コーヒーの淹れ方から、スイーツやフードまで幅広い知識を学べます。
将来、カフェを開業したい人におすすめの資格です。
料金 | 38,500円(教材・認定証・検定・サポート費用含む) |
主催団体 | 一般社団法人日本能力教育推進協会 |
難易度 | 講座を修了することで資格が授与される |
資格の取り方 | 通学なし オンライン・通信講座(formie) |
コーヒー・バリスタの資格の選び方
バリスタの資格にはさまざまな種類があり、学ぶ内容や難易度、取得方法などに違いがあります。
資格を選ぶ際のポイントになるため、しっかりチェックしましょう。
目指したい分野や、学習したい内容の資格を選ぶことが大切です。
失敗しない選び方をするための、おすすめの選び方を紹介します。
レベルで選ぶ
趣味や家庭で楽しむレベルの資格は、UCCコーヒーアカデミー、コーヒーソムリエがおすすめです。
より高度な技術・知識を求める人は、上級クラスのあるコーヒーインストラクター、コーヒーマイスター、バリスタライセンスがいいでしょう。
費用面で選ぶ
費用が比較的抑えられる資格は、バリスタライセンス、コーヒーインストラクター、コーヒープロフェッショナル、カーサバリスタ、コーヒーソムリエです。
知識・技術がより高いものになるほど、取得にかかる費用は高くなる傾向にあります。
試験の難易度で選ぶ
数ある資格の中には、試験の難易度が非公開のものも多くあります。
講座を受講することで、資格を取得できるものは比較的難易度が低いと言えるでしょう。
コーヒースペシャリスト、コーヒーコーディネーター、UCCドリップマスターがおすすめです。
資格の取り方で選ぶ
資格は、講座を受講することで取得できるものと、試験に合格することで取得できるものがあります。
講座にも通信と通学があり、自分のライフスタイルにあった方法で取得するといいでしょう。
得られる知識・技術で選ぶ
カフェを開業したい人には、コーヒースペシャリスト、カーサバリスタ、コーヒーコーディネーターの資格がおすすめです。
SCAJコーヒーマイスターは、技術を対面で学べるので、通信講座では得にくいメリットがあります。
バリスタになるための方法
バリスタには資格が必要ありません。カフェやコーヒーショップで働き、専門的な知識を持つ従業員のことをバリスタと呼びます。
より高度なレベルの技術や知識を持つ、バリスタを目指す方法を紹介します。
専門学校やスクールに通う
専門学校やスクールに通うと、経営や接客、フードなどの食べ物について幅広い知識を得られるでしょう。
将来自分のお店を持ちたい人は、専門学校やスクールに通うことをおすすめします。
カフェでアルバイトをして経験を積む
カフェやコーヒーショップでアルバイトをすると、実践的な技術や知識を得られます。
知識だけでなく、実践できる技術が身に付くことが最大の魅力です。
アルバイトをしつつ独学で資格取得を目指す
アルバイトで経験を積みながら独学で勉強し、資格取得を目指せば、実践技術と資格の両方を得られます。
お店でしか得られない知識や技術を取得しながら、自身のステップアップを目指せる方法です。
バリスタの資格を取るのが向いている人
バリスタと聞くと、専門的な難しい職業だと感じる人もいるでしょう。
実際には、資格にも難易度がいろいろあり、趣味で資格を取得する人もたくさんいます。
バリスタの資格取得に向いている人を紹介します。
コーヒーを飲むのが好きな人
バリスタは、コーヒーについての専門的な知識を持っている職業なので、コーヒーを飲むのが好きな人におすすめです。
資格を取得することで、よりコーヒーに詳しくなり、趣味としての楽しさやコーヒーへの情熱も高まるでしょう。
カフェで過ごすのが好きな人
バリスタは、カフェやコーヒーショップで働くことが大半です。
カフェで過ごすのが好きで、居心地がいいと感じる人には、仕事場としておすすめです。
手先が器用な人
バリスタは、ラテアートなど手先の器用さも必要になります。
より高度で繊細なラテアートを習得するには、手先が器用な人がおすすめです。
1つのことに集中して取り組める人
バリスタには、コーヒーの専門的な知識を学ぶ集中力と、技術を磨くために練習に集中して取り組む力が必要です。
1つのことに集中して取り組みコーヒーについて極められれば、バリスタとして高みを目指せるでしょう。
コーヒー・バリスタの資格を取って高い技術力を磨こう
バリスタの資格は、バリスタとして働いていく上で自身のキャリアを証明してくれるものです。
より難易度の高い資格を取得すると、バリスタとしてのキャリアアップになり、雇用に有利に働く場合があります。
バリスタの資格は、趣味としてコーヒーが好きな人にもおすすめです。
資格を習得してより充実した趣味の生活を、そして職探しや勤務に生かしてみましょう。
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