社会保険はアルバイトも入ったほうがいいの?加入条件や注意点を紹介

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2021.07.27

バイト 社会保険 サムネイル バイト 社会保険 サムネイル

社会保険は、一定条件を満たすと加入が必須です。

加入が必要だと手取り額が減るため、自分に合った働き方に調節することが大切です。

この記事では、社会保険の加入条件や注意点を紹介します。

これからバイトをする人で、手取り額を減らしたくないなら、社会保険の加入条件を事前に確認しておいてください。

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社会保険は5種類ある

バイト 社会保険 イメージ画像1

社会保険は、以下の5種類があります。

・労災保険

・雇用保険

・健康保険

・介護保険

・厚生年金保険

 

このうち労災保険と雇用保険は、労働保険です。

また、健康保険、介護保険、厚生年金保険は、社会保険に分類されます。

このように、社会保険とは1つの保険を示しているわけではありません。

アルバイトであっても、一定の要件を満たせば社会保険に加入します。

雇用形態に関わらず加入するため、バイトを考えている人も社会保険の概要を理解しておいてください。

 

労働保険

労働保険は、労働者の保護を目的とした保険のことです。

この中に含まれるのは、労災保険と雇用保険です。

 

労災保険

労災保険は、労働者が通勤中や勤務中に事故や病気などになった際のための保険です。

障害を負った、または死亡した際にも保険が使えます。

条件を満たしている場合の医療費は、保険から全額支払われます。

保険の加入は、アルバイトやパート 違いはなく、すべての従業員に対してです。

加入に必要な保険料は、雇用主が全額支払っています。

 

雇用保険

雇用保険は、失業した際の生活補助や就職援助のための給付金制度です。

失業した際だけでなく、育児や介護が必要な際にも給付が受け取れます。

また、教育訓練のための給付としても利用する制度です。

 

雇用保険は、一定条件を満たせばアルバイトやパートでも加入できます。

・週に20時間勤務

・1か月以上の雇用が見込める

 

アルバイトでも長時間勤務の場合は、雇用保険の加入ができるか確認しておきましょう。

ただし、昼間の学生のバイトは原則として雇用保険の対象外です。

 

社会保険

社会保険は、生活の安定を目的とした保険です。

対象となるのは、健康保険・介護保険・厚生年金の3種類があります。

原則として3つセットで加入するもので、1つだけの加入はありません。

アルバイトであっても、一定の条件を満たせば社会保険に加入します。

長時間働く人や、月収が多い場合などは、条件に当てはまるか確認しておいてください。

 

健康保険

健康保険は、医療費の一部負担で受診できるための保険です。

病院の窓口で健康保険証を提示すると、医療費負担が3割で済みます。

また、死亡や出産のための手当を支給するためにも、健康保険が使われています。

 

介護保険

介護保険は、介護を必要とする人を支えるための保険です。

65歳以上で要支援または要介護になった場合、40歳以上で末期がんなどによる要支援や要介護になったとき保険が使えます。

保険料の支払いは、事業主と雇われる人と半々で負担します。

 

厚生年金保険

厚生年金保険は、将来に向けた年金のための保険です。

給付対象となるのは、65歳以上か、障害を負ったまたは死亡した際です。

国民年金に厚生年金が上乗せされていきます。

保険料は、事業主と雇用される人と半々で負担します。

バイトであっても、健康保険と同等の条件を満たしていれば厚生年金保険に加入が必要です。

アルバイトが社会保険に加入する時の条件

アルバイトの場合は、強制加入が必要な社会保険と、条件を満たすと加入する社会保険があります。

どのような条件で加入するのか詳しく紹介していきます。

 

労災保険は強制加入が適用される

労災保険は、雇用形態に関わらず強制加入です。

正社員やアルバイトなど雇用形態に関わらず、全員が加入することが義務付けられています。

 

雇用保険は一定の条件を満たす場合に加入が必要

労災保険とは異なり、一定の条件を満たす場合に雇用保険の加入が必要です。

・週に20時間勤務している

・1か月以上の勤務が見込まれる

・昼間学生ではない

 

通信教育・夜間学生・定時制の場合は、休学中や卒業見込み、または会社の命令で大学院に在学中なら対象です。

一般的な学生アルバイトの場合は、雇用保険加入の対象外だと思っておきましょう。

 

健康保険は一定の条件で加入条件が異なる

健康保険は勤務時間や日数が正社員の4分の3以上か以下で加入する条件が異なります。

また、条件を満たさなくても、以下の条件に当てはまるなら加入が必要です。

・週に20時間勤務している

・1か月以上の勤務が見込まれる

・月8万8,000円円以上の収入

・常時500人超の被保険者または500人以下で過半数が合意した場合

・昼間学生ではない

 

昼間学生ではないとは、通信教育や夜間学生、定時制の場合です。

休学中や卒業見込みがある場合や、会社の命令で大学院在学中が当てはまります。

 

時間や日数が正社員の4分の3以上の場合

健康保険の加入は、1週間の所定労働時間や1か月の所定労働日数が、同様に従事している正社員の4分の3以上であることが条件です。

いつ加入条件になるかは、上記の4分の3以上に該当した時からです。

 

時間や日数が正社員の4分の3未満の場合

1週間の所定労働時間や1か月の所定労働日数が、同様に従事している正社員の4分の3以下であっても、次の条件に当てはまるなら健康保険の加入対象です。

・週20時間以上の勤務

・月8万8,000円以上

・1年以上の勤務見込みがある

また、次に該当する企業で働いている場合も、健康保険加入対象になります。

従業員500人超の被保険者を雇用する企業であること、従業員500人以下でも社会保険に加入合意がされていること、勤務先が国や地方公共団体に属していることです。

ただし、学生のアルバイトは、夜間や定時制など条件に当てはまらないと対象外です。

 

介護保険は40歳以上の場合に加入が必要

介護保険は、原則として40歳以上の人に加入が義務付けられています。雇用条件に関わらず、全国民が40歳を過ぎたら加入しなければなりません。なお、介護保険料は、健康保険料の中に含まれています。

 

厚生年金保険は一定の条件で加入条件が異なる

厚生年金保険は、健康保険と同様の条件があります。健康保険と厚生年金保険をセットに加入するのが一般的です。

・週に20時間勤務している

・1か月以上の勤務が見込まれる

・月8万8,000円円以上の収入

・常時500人超の被保険者または500人以下で過半数が合意した場合

・昼間学生ではない

 

時間や日数が正社員の4分の3以上の場合

厚生年金保険に関する条件は、健康保険と同じ時間や日数が正社員4分の3以上の条件があります。

詳しい条件に関しては、健康保険の項目をご確認ください。

 

時間や日数が正社員の4分の3未満の場合

同じく、厚生年金保険に関する条件は、時間や日数が正社員の4分3未満の場合で、詳しい条件があります。健康保険の条件と同様のため、健康保険の項目をご確認ください。

アルバイトが社会保険に加入する時の注意点

社会保険 バイト イメージ画像2

アルバイトをしている人が社会保険に加入する際には、いくつか注意点があります。例えば、アルバイトの勤務期間や、家族の扶養に入っている場合です。

条件によって加入できるかが異なるため、詳しく見ていきましょう。

 

2ヶ月以内の短期アルバイトの場合

短期バイトで2か月以内の雇用期間限定なら、社会保険に加入できません。

条件を満たしていても加入できないため注意しましょう。

例えば、日雇いのバイト、1か月間のバイトなどが当てはまります。

2ヶ月以上の勤務が決まったら、社会保険の加入条件を満たします。

 

扶養に入っている場合

家族の扶養に入っている場合は、社会保険も家族の扶養に入っている場合があります。

一定の収入を超えると、家族の扶養から外れるため注意してください。

家族の扶養から外れるなら、バイト先で社会保険に加入できるか確認しましょう。

 

扶養に入っている場合はいくらから?

自分で社会保険に加入するかは、106万円の壁があります。

106万円未満でも、以下の条件に当てはまる人はバイト先で社会保険の加入が必要です。

・週20時間以上の勤務

・月8万8,000円以上

・年以上勤務見込みがある

・常時500人超の被保険者または500人以下で過半数が合意した場合

・学生ではない

 

扶養に入っている場合は年収130万円の壁も意識

家族の扶養に入っている場合は、年収130万円の壁も意識しましょう。

130万円の壁とは、親の社会保険の扶養から外れる条件のことです。

バイト先で社会保険の加入が発生する条件とは異なります。

扶養から外れないのは、130万円未満で正社員の4分の3未満シフトの場合です。

ただし、20歳以上の場合は国民健康保険の加入が必要になります。

 

パートとの違いはある?

例えば、主婦が働く時アルバイトなのかパートなのか、勤務形態は影響しないということです。

ただし、学生アルバイトの場合は細かい規定があります。

正社員の4分の3以上シフトで社会保険加入が必要です。

一方で、正社員の4分の3以下シフトなら、年収106万円の壁で条件を満たしていても、学生には適応されません。

学生バイトの場合は、夜間や定時制など特定の条件で加入できる場合があります。

社会保険への理解を深めて自分に合った働き方を

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バイトをする時は、社会保険の加入条件に注意してください。

社会保険料が引かれれば手取り金額が減るため、加入したくないと考えるかもしれません。

加入したくないなら、収入や勤務日数を抑えるなど、加入が不要な条件を満たすようにしてください。

 

シフトをたくさん入れたいなら、社会保険料も考慮した働き方をしましょう。

社会保険料は会社と従業員が半々もつ仕組みです。

どのくらいの金額になるかは年収により変わるため、詳しくは勤務先に確認してください。

また、学生アルバイトは、親の扶養に入ったままにしたい場合があるでしょう。

バイトをするなら、社会保険の内容を確認しながら、自分に合った働き方を調節してみてください。

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