バイトの面接で聞かれる質問内容とケース別の回答例を紹介

バイトの面接では、仕事に対する意欲や職種や職場に合っているかどうかを見られています。
せっかく採用しても、すぐに辞めてしまわれると困るからです。

バイトの面接ではどのようなところを見られているのかを知った上で、質問想定をしましょう。
そうすることで、合格に近づくことができます。

どの程度意欲的でやる気があるのか

採用担当者は、応募者の仕事に対する意欲や、仕事への興味などがどの程度あるのかを見ます。
仕事に大きな興味があり、給料や勤務地など物理的なことは関係ないのか、それとも仕事内容よりも、給料や立地などに魅力を感じているのか、などを見ながらやる気を判断しています。

仕事に対する興味が薄い場合は、仕事に対するやる気が高くないこともあり、ちょっとしたことでもイヤなことがあれば辞めてしまう可能性もあります。
そのようなことを避けるためにも応募者のやる気を確認するのです。

条件が合うか

シフトの管理上、勤務時間や勤務する曜日、日数など条件が合うかどうかを確認します。
最低週に3日はシフトに入ってほしいのに、週に1回しか入れないとなれば、人材を多く雇用するなど他の調整が必要になってしまいます。

また、最低3時間以上は勤務してほしいのに、2時間しかできないとなれば、調整に苦労をしなければなりません。
必ずしもぴったり合う必要はありませんが、採用者側が納得できるくらいの柔軟性があるかどうかを見て判断します。

すぐに辞めてしまわないか

すぐに辞められてしまうのは、採用側にとって大きな痛手となります。
せっかく採用した人がすぐに辞めてしまわないかを見極めるのが、採用者にとって重要な判断となります。

すぐに辞められてしまうと、再度募集をしなければなりません。
コストも時間もかかり、採用できるまでの仕事にも支障をきたしてしまうでしょう。

仕事への意欲や条件のほか、前職を辞めた理由や同じ場所でどれくらい勤務しているか、などから判断します。

面接に合格し採用されるためには、面接で必ず聞かれる質問を把握しておくことが必要です。
面接では、志望動機と条件は必ず聞かれることです。
それぞれの回答例を紹介しましょう。

志望動機

「なぜこの会社でバイトがしたいのか？」「なぜこの仕事をしたいのか？」といった、志望動機は必ず聞かれます。
志望動機から、仕事への意欲ややる気を判断するためです。

志望動機がはっきり答えられないと、すぐに辞めてしまうのでは？と思われてしまう可能性が高いです。
やる気がない人を採用すれば、職場全体のモチベーションダウンにもつながってしまうでしょう。

面接の合否に関わる志望動機は、しっかり答えられるようにしておくことが必要です。
それぞれのパターン別に回答例を紹介します。

回答例

シフトが合うから志望の場合：「平日に週3回程度仕事ができる職場を探しており、こちらの職場が合うため志望しました。
曜日については何曜日でも大丈夫です。
また、月に1回程度なら、土日もシフトに入ることも可能です。
要望があれば、できるだけ柔軟に対応したいと思いますので、よろしくお願いします。」

給与に惹かれて志望の場合：「楽器の演奏が好きで、楽器を購入する費用や演奏する場所などの費用をまかなうために志望しました。
安定した収入を得たいので、できるだけ長く仕事をさせていただければと思います。
頑張りますのでよろしくお願いします。」

家や学校から近いから志望の場合：「時間を効率的に使いたいと思い、家や学校から近い直場を探していました。
こちらなら通勤に時間がかからないので、長く働けると思い志望しました。
早く職場に慣れるよう、頑張ります。」

お店が好きで志望した場合：「こちらのお店は商品も雰囲気もよく、何度も利用させていただいています。
働いているスタッフの方も皆さん笑顔で、よい雰囲気だと感じていて、アルバイトをするなら、こちらのような雰囲気のお店で働きたいと思っていました。
頑張りますので、よろしくお願いします。」

希望する時間

働く意欲があっても、採用側との条件が合わなければ採用を見送ることになるでしょう。
希望する時間や曜日、日数などについては必ず聞かれる質問です。

採用者側としては、条件にできるだ合った人を採用したいと考えています。
しかし、必ずしもぴったり一致しなくても、柔軟な対応ができればOKというケースが多いものです。

しかし、採用側にとってここだけは譲れない、というポイントもあるので、その点はしっかり把握し、自分の希望を伝えましょう。
採用してほしいからと、無理なことは言わないことです。
それぞれ、どのように回答したらよいか、ケース別に回答例を紹介します。

回答例

高校生の場合：「授業とのバランスを取りながら仕事をしたいので、週に3日程度でお願いしたいと思います。
平日、夕方17時からなら曜日に関係なく出勤できます。
週末は土曜日なら大丈夫です。
7月と12月は試験期間なので、1週間程度お休みをいただきたいと思います。」

大学生の場合：「週に3～4日程度、月曜日を除いた時間帯で勤務ができればと思います。
月に2回程度なら、土日も勤務可能です。
要望としては冬休みは帰省したいので、2週間程度長期休暇をいただければ幸いです。」

フリーターの場合：「平日月曜から金曜日、週に4日程度仕事ができればと思います。
基本的に勤務する時間帯は昼でも夜でも勤務可能なのですが、資格取得のための勉強をしているので、火曜日の夜だけを除いていただけると助かります。」

主婦の場合：「週に3日程度、昼間の勤務でお願いしたいと思います。
昼の12時から17時までの時間帯なら、何曜日でも出勤可能です。
月に2回程度なら、土日の勤務も可能です。」
 

面接では、志望動機と勤務可能な時間帯、条件などのほか、自分の長所や短所、特技や趣味などを聞かれることもあります。
また、高校生の場合は保護者や学校の許可についても確認されるので、答えられるようにしておきましょう。
バイトの面接でよく聞かれる質問内容とそれぞれの回答例を紹介します。

長所や短所

自分の長所や短所について聞かれることも少なくありません。
応募者の性格や人柄を把握し、職場に合っているか、仕事が適しているかを判断します。
長所は自慢に聞こえないように話すことがポイントです。

短所は、ストレートに答えるとマイナスポイントになってしまう可能性があるので、前向きな形で着地できるように話しましょう。
的確に答えられるよう、あらかじめ考えておくことが必要です。

回答例

長所は誰とでも気軽に話ができることです。
周りからも、「話しやすい」と言われることも少なくありません。

短所は少々おしゃべりなところです。
話し好きなためなのですが、自分ばかり話をしないよう、相手の話をしっかり聞くようにしています。
仕事中は集中するよう心がけたいと思います。

自身の強みや自己PR

自分の得意なことや、趣味、特技などを聞かれることもあります。
仕事に合っているか、周囲とうまくコミュニケーションが取れるか、などを把握するためです。

自己PRになることなので、しっかり伝えたいものですが、職場や仕事に合った内容を話すことがポイントです。
回答例を紹介しますので、参考にしてみてください。

回答例

家庭教師の場合：周りの人の長所や魅力を見つけることが得意です。
周りから「よく見てくれている」と喜ばれることで、こちらもうれしくなります。

検品作業の場合：コツコツと仕事をすることが好きです。
以前のアルバイト先でも、仕事がていねいだと言われていました。

保護者や学校の許可

高校生など学生の場合は、保護者や学校の許可が必要です。
きちんと確認をしないと、何か問題が発生した場合に、採用者側の責任を問われることになるので確認をされます。
保護者への説明はもちろん、学校のアルバイトに関する規則について確認をしておきましょう。

学校によってはアルバイトを禁止しているケースもあります。
採用後にそれがわかり、辞退することになれば迷惑をかけてしまうので注意しましょう。

回答例

「学校側の規則は問題ありません。
親にも伝えてあり、勉強との両立ができるならよい、と言われています。」

「アルバイトに関する申請書が必要なので、採用後に提出します。
親には社会勉強になるから頑張れと言われています。」

休みたい時期の希望

高校生の場合はテスト期間中など、長期休暇が欲しいことがあるでしょう。
主婦の場合は、子どもの夏休みや冬休みなどは、出勤できない事情もあります。

先に言っておかないと、休みをもらいにくいこともあります。
採用側も長期休暇の希望などについては先に把握しておきたいと思っているので、休みたい時期の希望は伝えておきましょう。

回答例

「テスト期間中は2週間ほど休みをいただくか、週に1～2回程度の出勤が希望です。」

「夏休みや春休みは問題なく出勤できますが、年末年始だけはお休みしたいと思っています。」
 

面接では服装や身だしなみに気を付けることが大切です。
不潔さやだらしなさを印象づけてしまうのはマイナスです。
持参するものも確認し、忘れないようにしましょう。
バイトの面接で気を付けたいことについて解説します。

服装や身だしなみはきちんと整える

服装は清潔感のあるシンプルなものを選びましょう。
ダメージジーンズやパーカーなど、ラフ過ぎる服装は避けた方がよいです。
ブランドのロゴや柄ものではなく、無地で落ち着いたデザインの服装を選びましょう。

裾のほつれや襟、袖口などの汚れにも注意が必要です。
靴に泥がついていないかも確認しましょう。
長い髪はまとめる、爪はキレイに切りそろえておく、メイクは控えめにするなど、清楚さや清潔感を意識しましょう。

持ち物をしっかりとチェックする

筆記用具や履歴書、メモ帳など、必要なものをチェックし忘れないようにしましょう。
仕事始めの日や、シフトなどの予定を聞かれることもあるので、スケジュールがわかるものも持っていくとよいです。

最後にバイトの内容をきちんと確認しておこう

改めて仕事内容やシフト、時給などバイトの内容を確認しておきましょう。
疑問点はメモをしておき、面接のときに確認します。
研修期間や、合否の連絡方法、いつ連絡が来るのか、シフトの希望提出日などは確認しておいた方がよいでしょう。

バイトの面接では、志望動機とシフトなどの条件は必ず聞かれます。

また、志望動機や長所・短所、特技や自己PRなどもよく聞かれることです。

質問の意図を理解し、どう答えるかを事前に決めておきましょう。

時々思いがけない質問がされることもありますが、今回紹介した基本を押さえておけばまず大きな失敗はありません。

面接が苦手な方は、繰り返し練習をするなど、しっかり備えて万全の対策をして臨みましょう。