バイトに入ってすぐ辞めるのはあり?伝え方や注意点をご紹介バイトに入ってすぐ辞めるのはあり?伝え方や注意点をご紹介
2021.12.24
バイトに入ってもすぐに辞めたくなることもあるでしょう。
思っていた仕事と違った、体力的につらいなど理由はさまざまです。
しかしすぐに辞めるのは雇用側に負担をかけてしまうこともあり、言いにくいものです。
できれば円満に辞めたいものですが、そのためには理由や伝え方に配慮が必要です。
バイトに入ってすぐに辞める場合の伝え方や注意点を紹介します。
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バイトに入ってすぐ辞めることは可能か
面接を受け合格し、バイトをすることになってもすぐに辞めることは可能です。
労働基準法においても、アルバイト雇用契約については、お互いの同意があれば契約期間中でも即日退職ができるとしています。
ただし、契約期間がある場合、基本的には契約満了まで勤務しないといけません。
辞めることができるのは、お互いに合意した場合や、辞めざるを得ない合理的な理由がある場合です。
契約期間が決まっていない場合、民法では「雇用契約は退職を申し出た2週間後に解除」と定められているので、2週間前に辞めることを伝えれば法律上の問題はありません。
すぐに辞めても給料はもらえるの?
すぐに辞めたとしても働いた分の給料はもらえます。
給料を出さないのは違法になりますので、未払いであればバイト先に請求することが可能です。
研修などがあり、それが必須だった場合もその時間は労働時間となるので、給料が発生します。
自由参加だった場合は、バイト先との話し合いになるでしょう。
自分の都合で辞めてしまい申し訳ない気持ちから給料を請求しない人もいるでしょう。
しかし、働いた分の給料をもらう権利はあるので、きちんともらった方がよいでしょう。
参考にしたい「急に辞める理由」と「伝え方」例
どのような事情があるとしても、バイトに入ってすぐに辞めるとは言いにくいものです。
どんなに温和な担当者であっても、難色を示すことがあるでしょう。
できれば円満に辞めたいものです。
そのためにも、急に辞める理由や伝え方には配慮しましょう。
できるだけ波風を立てず、円満に辞める「理由」と「伝え方」を紹介します。
仕事内容が合わない場合
「実際仕事をしてみてわかったのですが、体力的につらくて続けていけそうにありません。大変申し訳ないのですが、本日で辞めさせてください。」
「今日1日仕事をしてわかったのですが、自分の思っていた仕事内容とは異なるものでした。このまま仕事をすることはできないので、辞めさせていただきたいと思います。私の認識不足でした。大変申し訳ありません。」
仕事は実際やってみないとわからないこともあるので、辞める理由としては納得してもらいやすいでしょう。
しかし、あくまでも非は自分にあり、バイト先のせいにしないような伝え方をすることが必要です。
高校生や大学生の場合
「勉強に支障があると親から反対されてしまいました。急で申し訳ないのですが、辞めさせていただきたいと思います。」
「勉強と仕事の両立は難しいと感じました。勉強に専念したいため、辞めさせていただきたいと思います。」
学生の本業は勉強なので、親から反対された、勉強に専念したいと言われれば、雇用側は強く引き留めることはできないでしょう。
家庭の事情の場合
「母の体調が優れず、自分が家事を担当しているのですが、実際働いてみたら体力が続きそうにありません。大変申し訳ないのですが、辞めさせていただきたいと考えています。」
または、通院の付き添いをしているが時間的にも融通がききにくくバイト先に迷惑をかけてしまう、家業の仕事とバイトの両立が難しい、などといった伝え方があります。
健康上の理由の場合
「体調が悪くなり病院に行ったのですが、しばらくは安静にしているようにとのことでした。これ以上仕事を続けていけないので、本日で辞めさせていただきたいと思います。ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません。」
「急に膝の調子が悪くなり病院で診てもらったところ、負担をかけるようなことはしないよう、言われてしまいました。このままでは満足に仕事ができず、ご迷惑をおかけすることになりますので、辞めさせてください。大変申し訳ありません。」
健康上の理由で辞める場合、雇用側は強く引き留めることはできません。
より具体的な症状を伝えれば、「仕方ない」と思ってもらえるでしょう。
ただし、あまり大げさに言うと相手を心配させてしまうので、注意が必要です。
バイトに入ってすぐ辞める際に気を付けたいこととは
バイトに入ってすぐに辞めたくなった場合、できるだけ早急に伝えることが必要です。
しかし、すぐに行動に移すと失敗したり、後悔したりすることがあるかもしれません。
辞める方向で動く前、さらに辞めると決めた後の一連の流れで気を付けたいことについて解説します。
まずはすぐに辞めることで生じるデメリットはないか考える
まずは、今すぐバイトを辞めることで生じるデメリットについて考えてみましょう。
バイトを辞めることで、収入がなくなる、また一からバイト先を探さなければならない、などのほか、雇用側から「勝手な人」など悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。
辞めてしまうのですから、印象が悪くなってもかまわないと考えるかもしれませんが、次のバイト先で同じことをする可能性もあります。辞める理由をきちんと把握しなければ、次回も同じことになるかもしれません。
また、この職場に決めようと思ったきっかけや理由を思い出してみましょう。
辞めてから後悔しても二度と採用されない可能性が高くなります。
自分に対する甘えではないか、考えが浅はかではないか、よく考えてみましょう。
辞めると決めたらすぐにバイト先に伝える
辞めると決めたらすぐにバイト先に伝えましょう。
早い方が雇用側にとっても影響が少なくてすみます。
伝えるのが遅くなれば、シフトなどの対応も慌ててしなければなりません。
再度求人をして、早くバイトを探す必要も生じます。
雇用側は早く伝えてもらった方が、負担が少ないものです。
研修中であっても、研修が終わってからではなく、途中でも伝えた方がよいです。
研修には時間や費用がかかっている場合も多いので、研修が終わってからではその分が無駄になってしまうでしょう。
貸与されたものは必ず返す
貸与されたものは必ず返却しましょう。制
服や靴などはもちろん、ボールペンやタオルなど、細かいものでもバイト先で借りたものは返すのがマナーです。
辞めた後に返却をしに行くのは精神的負担もあると思いますが、早めに返却しましょう。
どうしても行きにくい場合は、郵送で送るという方法もあります。
電話やメールではなく、なるべく直接伝える
基本的には、電話やメールではなく直接伝えるのがマナーです。
仕事をしたその日に、一番責任のある人に伝えましょう。
家に帰ってから辞めると決めた場合は、その日に電話をして翌日バイト先に行く、という方法もあります。
また、体調が優れない場合は電話やメールで伝えましょう。
直接話すことは大切ですが、もっと大切なのは、できるだけ早く伝えることです。
やむを得ず電話やメールで辞めることを伝える際の伝え方を紹介しておきます。
電話での伝え方例
「お忙しいところ失礼します。アルバイトの〇〇ですが、今お時間よろしいでしょうか?直接お話できず電話になってしまい申し訳ありません。
急な話で申し訳ないのですが、これ以上バイトを続けることができず、辞めさせていただきたいと考えています。お忙しいところ申し訳ないのですが、退職日などを相談したいのでお時間をいただけないでしょうか?」
電話では辞めることと、それに関する相談をしたいという意向を伝えましょう。
メールでの伝え方例
「件名:退職のご相談(氏名)
〇〇様
お忙しいところ失礼いたします。アルバイトの〇〇です。
突然で申し訳ありませんが、本日で仕事を辞めさせていただきたいと考えています。
直接お伝えできず、メールでの報告になってしまい大変申し訳ありません。
短い間でしたが、〇〇様には大変お世話になりました。ありがとうございます。
退職手続きなどは追って相談させていただきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
氏名〇〇」
メールだと気づくのが遅くなり相手に迷惑をかけてしまう可能性が高いので、できるだけ直接伝えるか、電話で伝えましょう。
入ってすぐ辞める場合でもマナーを守って誠意ある行動に努めよう
入ってすぐ辞める場合には、できるだけ早く伝えることが大切です。
辞める際には、理由をきちんと伝えると同時に、迷惑をかけてしまうことへの謝罪を忘れないようにしましょう。
理由についても自分に非があることを強調し、愚痴を言ったりバイト先への非難などをしたりしてはいけません。
不誠実な行動は相手に迷惑をかけ、印象を悪くしてしまいます。
辞めてしまえば、その後は何の関係もなくなりますが、この先いつ、どこで、どのような関わりができるかわからないものです。
入ってすぐに辞める場合でも、マナーを守って誠意ある行動をしましょう。
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