歯科助手のバイトはきつい?仕事内容・業務の流れ・資格の有無などを解説

    2022.02.02

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    歯科医院など医療現場でバイトがしたいという人もいるでしょう。

    しかし資格を持っていないとできない仕事も多いものです。

    歯科助手であれば資格は必要ありません。

    歯科助手の仕事内容や業務の流れについて紹介します。

    また、歯科助手の仕事のきつい点や歯科衛生士との違い、持っていると有利になる可能性がある資格についても解説します。

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    歯科助手の仕事内容と業務の流れ

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    歯科助手の役割は、歯科医師や歯科衛生士が働きやすくなるようにサポートすることです。

    歯科衛生士とは異なり、国家資格がないので患者さんの口腔内の処置を行うことはできません。
     

    歯科医師や歯科衛生士が処置をしやすくできるよう、患者さんが快適に治療を受けられるよう、サポートをするのが仕事です。

    治療のための器具の準備や診療補助のほか、受付やレセプト作成なども仕事に含まれます。
     

    歯科助手の仕事内容を具体的に紹介します。


     

    受付

    歯科助手の仕事には受付をはじめ、電話対応や会計、清掃などがあります。

    来院した患者さんから診察券を受け取り順番が来るまで待ってもらいます。

    治療の際には治療場所まで案内したり、レントゲン室に誘導したりするのも、歯科助手の仕事です。
     

    歯科医院にはさまざまな電話がかかってくるので、その対応もしなければなりません。

    予約の受付、キャンセルのほか、治療や歯磨き粉や歯ブラシについてなどの問い合わせにも対応します。
     

    歯科医院のWebサイトがあれば、メールによる予約管理や問い合わせへの返信なども歯科助手が行う場合もあります。


     

    アシスタント

    歯科医師や歯科衛生士の治療のアシスタント(診療補助)をします。

    治療に必要な器具の準備や、歯科医師や歯科衛生士の指示に従い器具を渡したり、バキュームで唾液を吸い取ったりします。

    時には歯に詰めるセメントを準備することもあります。
     

    アシスタントとして歯科助手が行える仕事は限られています。

    患者さんの口腔内に手を入れることはできません。

    歯を抜く、削る、詰め物を装着するなどの医療行為はもちろん、スケーリング(歯石除去)やフッ素塗布、歯ブラシの指導なども禁止されています。


     

    レセプト

    レセプトも歯科助手の仕事の一つです。

    レセプトとは診療報酬明細書のことで、患者さんが受けた保険診療において組合健保や市区町村などの保険者に請求する、医療報酬の明細書です。
     

    医療機関は保険者に対して、患者さんが払う診察費以外の請求を保険者に行う必要があります。

    この医療費を請求する明細書を作成するのがレセプト業務です。医療機関の収入に関わる重要な仕事です。
     

    そのため、レセプト業務は専門的な知識や経験が求められます。

    歯科医院においても、医療事務に関する資格やレセプト業務の経験がある歯科助手が担当することが多いでしょう。


     

    器具の洗浄

    治療に使用した器具の洗浄や滅菌をはじめ、口腔内を見る鏡やピンセットなどを洗浄します。

    歯科医院はもちろん清潔できれいであることが大切です。
     

    イスや口を洗う際に使用する紙コップなども清潔でなければいけません。

    器具を自動洗浄機に入れる、滅菌後の器具を棚に戻す、バキュームのホース内部の掃除・消毒なども行います。
     

    器具に付着した唾液や血液などはしっかり洗浄・滅菌しなければ感染の原因にもなります。

    器具の洗浄や滅菌、消毒は念入りにしっかり行うことが大切です。

    歯科助手の仕事においても、器具の洗浄は重要な仕事の一つです。

    歯科助手には資格が必要?高校生など学生にもできる?

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    歯科助手のバイトには必ずしも資格が必要ではありませんが、医学部や歯学部の学生を中心に人気があります。

    同じ未経験なら、少しでも知識のある歯学部の学生の方が優先されることもないとは言えません。
     

    未経験の高校生や大学生でもバイトはできますが、資格を取っておいた方が応募の際に有利になることもあります。

    歯科助手の資格にはどのようなものがあるか紹介しましょう。


     

    歯科助手資格認定制度(公益社団法人日本歯科医師会)

    公益社団法人日本歯科医師会が設けている認定制f度で、歯科助手の育成とスキルの向上を目指し、治療をスムーズに行えることが目的です。
     

    歯科助手資格認定制度には、甲種、乙種第一、乙種第二、の3種類があり、それぞれ訓練時間が基準として設定されています。

    さらに取得するための条件は次のように定められています。
     

    甲種:420時間以上の甲種歯科助手訓練基準があり、それを修了すること、乙種第一歯科助手の資格を持ち、3年以上の業務経験があり、補充研修訓練基準による訓練を修了

     

    乙種第一:52時間以上の乙種第一歯科助手訓練基準による訓練を修了、主として診療室内の仕事に従事する者

     

    乙種第二:40時間以上の乙種第二歯科助手訓練基準による訓練を修了、主として事務的な仕事に従事する者

     

     

    歯科助手検定試験(日本歯科助手検定協会)

    歯科診療補助に特化した内容で、1級~3級まであります。

    受験資格はありません。それぞれの試験内容の基準は次のとおりです。
     

    ・3級:歯科医療の基本的な知識があり、簡単な診療方法を把握している

     

    ・2級:歯科診療に対して広い知識があり、診療方法の応用が身についている

     

    ・1級:歯科医療に対する認識が深く、診療体制について正確・迅速な対応ができる
     

    60分の筆記試験があり、70%以上正解すれば合格です。


     

    医療事務管理士・歯科(技能認定振興協会)

    医療保険制度や歯科診療報酬の仕組みを把握し、正確なレセプトを作成できるスキルを証明できる資格です。
     

    診療報酬明細書の作成・点検に関する実技試験と、学科試験があります。

    学科試験では、保険制度、医学一般、点数算定、解剖学など幅広い範囲から出題されます。

    実技においては歯周病、ブリッジなどさまざまな種類のカルテの問題が出題されます。

     

    受験資格はないので誰でも受験可能です。

    おおむね70%前後の合格率なので、勉強をしっかりすれば資格取得は難しくないでしょう。


     

    歯科助手の仕事がきついと感じる瞬間

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    歯科助手のバイトは歯科医師や歯科衛生士のサポートが仕事ですが、細やかな配慮や失敗ができないなど精神的にもきつい仕事です。

    受付やレセプト作成など覚えることもたくさんあります。
     

    歯科助手として仕事がしたいと考えるなら、デメリットやリスクについても把握しておくことが必要です。

    歯科助手の仕事がきついと感じる瞬間とはどういったことでしょうか?


     

    覚えることが膨大

    歯科助手の仕事は幅広く、覚えることが膨大にあります。

    アシスタントをするには、エキスカべーターなどの歯科器具や、インレーなどの歯科用語も覚えなければ仕事になりません。

    器具の滅菌や消毒の方法もミスのないように行う必要があります。
     

    補助のほか受付や会計など覚えることが山のようにあるので、それらを覚えるまではきついと感じるでしょう。

    覚えるまではスタッフだけでなく、患者さんにも迷惑をかけることがあり、精神的にもつらい思いをするかもしれません。


     

    バキュームが難しい

    歯科助手の仕事の中でも難しいのがバキュームです。

    バキュームを上手に行えないと、患者さんがつらい思いをします。

    医師にとても患部が見えにくくなるなど治療に影響するものです。

    治療を妨げないよう、なおかつ患者さんが苦しくないよう、行わなければなりません。
     

    患者さんの舌などを吸ってしまい、不快な思いをさせないよう注意しながら行う必要があります。

    慣れるまでは緊張してしまうでしょう。


     

    失敗できない

    サポートであっても失敗はできません。

    失敗できないことの一つが、型取りです。

    型取りをする際には、患者さんにアルジネートを噛んでもらい、固まるまで時間を置きます。
     

    アルジネートがうまくできないと、患者さんの歯型に合う型が取れません。

    さらに石膏を上手に扱えないと失敗につながります。

    失敗すればやり直さなければならず、患者さんにも迷惑がかかります。


     

    血をたくさん見る

    口腔内であってもたくさんの血が流れることがあります。

    通常の治療でも出血することもありますが、歯茎を切開するなどの治療はたくさんの血が流れることがあります。

    歯科助手はそれをバキュームで吸い取らなければなりません。
     

    口腔内をしっかり見ながら行うものなので、血が苦手な人はつらいでしょう。


     

    拘束時間が長い

    歯科医院によっては拘束時間が長いことがあります。

    会社勤めの人が会社帰りに治療できるよう、平日でも20時まで受付可能など、診療時間が長い歯科医院も増えています。

    土曜日も午前中だけでなく、午後の治療も行う歯科医院も少なくありません。
     

    治療内容によっては時間が延びることも。

    それに伴い、仕事が終わる時間も遅くなることがあります。


     

    雑用が多い

    歯科助手の仕事は幅広く、雑用も多いものです。

    治療のサポートや受付のほか、紙エプロンや紙コップ、薬品などの在庫チェック・発注、タオルなどの洗濯、定期健診など患者さんへのお知らせ用はがきの作成や発送など、細かい仕事がたくさんあります。
     

    仕事がたくさんあり、気が付かずにいると歯科医院の運営にも影響することがあるので、精神的負担を感じることもあるでしょう。


     

    体力勝負

    歯科助手は立ち仕事が多い仕事です。

    受付に座っているとき以外は、基本的に立っているか、体を動かしているかなので、体力が必要です。

    立ちっぱなしということもあり、腰や足が痛くなることも。夕方には足がむくむことも少なくありません。

     

    体力がない、また腰痛や足のむくみケアなどができないとつらい思いをすることになります。

    歯科助手に向いてない人

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    歯科助手が覚えることはたくさんあります。

    医療器具や歯の治療に関する専門用語などのほか、バキュームの取扱いや器具の滅菌方法などもしっかり身につけなければなりません。

    勉強がきらい、向学心がないという人にとってはつらい仕事となるでしょう。
     

    また、細かい配慮ができず、自分から進んでスキルを身につけ仕事をしようとしない人には向いていません。

    バキュームなどは、患者さんが苦しくないかどうか、自分のやり方が医師は治療しやすいようにできているかなど、細かい気遣いが必要です。

    患者さんが快適に治療を受けられるよう、集中力を持ってサポートをすることも必要なので、注意力が散漫な人には向いてないでしょう。
     

    院内の雑用も細かいことがいろいろあり、言われたことだけをやっているようでは仕事が減りません。

    必要な仕事は誰に言われなくても、自ら進んで片づけていくような人に向いています。

    歯科助手と歯科衛生士の違い

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    歯科助手(歯科アシスタント)は、医師や歯科衛生士のサポートをするのが仕事です。

    必ずしも資格が必要ではなく、学生のアルバイトとしても採用されます。
     

    一方、歯科衛生士は歯科予防、歯科保健指導、さらに歯科診療の補助が仕事です。

    歯科衛生士として仕事をするには、国家資格を取得しなければなりません。

    資格を取得した歯科衛生士は、医療人としての地位も保障され、歯科助手とは待遇も異なります。
     

    歯科医療の現場では、歯科衛生士が不足しているので歯科助手がその穴を埋めていると言われていますが、資格のない歯科助手は業務の範囲も狭く、事務や雑務の仕事が多くなります。

    専門職としての知識を持ち、医療現場でスキルを高めるには、歯科衛生士としての資格取得を目指すのも選択肢の一つでしょう。

    歯科助手の面接でよく聞かれる内容

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    歯科助手の仕事をするには、まずは面接に合格しなければなりません。

    面接を突破するには、対策が必要です。

    面接対策を立てるためにも、歯科助手の面接でよく聞かれる内容について把握しておきましょう。


     

    志望動機

    どのような面接においても聞かれる質問ですが、歯科助手の面接においても志望動機はよく聞かれる質問の一つです。

    特に歯科助手は資格こそ必要はないものの、歯科医師や歯科衛生士のサポート業務も行う仕事です。
     

    精神的にも体力的にも厳しい仕事なので、志望動機がしっかりしていないと、すぐに辞められてしまうと判断されます。

    なぜ歯科助手を選んだのか、志望動機をしっかり伝えられるようにしておきましょう。


     

    就業経験

    他の仕事の経験がある場合は、そのときの経験や仕事内容についても聞かれることがあります。

    過去の仕事で得た経験やスキルを、歯科助手としてどのように活かせるかを伝えましょう。


     

    選んだ理由

    たくさんある歯科医院の中で、なぜその歯科医院を選んだのか、といった質問も多いものです。

    医院の方針や患者さんへの対応、施設や設備など、魅力に感じていることを伝えましょう。


     

    注意事項

    医療現場では感染のリスクや出血を伴う治療もあります。

    注意力や慎重さが求められ、安易な気持ちでサポート業務をすることは許されません。

    それを認識しているかどうかを確認されることがあります。
     

    万が一血が苦手な場合はその旨を伝えておくことです。

    歯科医院にもよりますが、その場合は仕事にも配慮してくれるケースもあります。

    隠しておいても、後で血を見て気分が悪くなれば、患者さんにもスタッフにも迷惑をかけることになるので、正直に話しておきましょう。
     

    歯科助手は大変だけどやりがいのある仕事

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    歯科助手の仕事は歯科医師や歯科衛生士のサポート業務だけが仕事ではありません。

    受付や数々の雑用も仕事です。

    仕事量が多いだけでなく、器具の名前や歯科治療に関する専門用語、バキュームの方法や滅菌・消毒の方法など、覚えなければならないことが数多くあります。
     

    体力も必要で、患者さんの立場に立ったサポートや、医師や歯科衛生士の仕事をスムーズに行えるようなサポートが求められます。
     

    苦労も多く大変な仕事ですが、その分やりがいを感じられる仕事です。

    歯の痛みがなくなり、喜んで帰る患者さんを見るのはうれしいもの。

    「ありがとうございました」と感謝されるのもやりがいにつながります。
     

    将来歯科衛生士などを目指しているのであれば、現場で実際の仕事を見られるのもメリットでしょう。

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