バイトから正社員になるには?メリット&デメリットやコツを詳しく解説
2022.03.07
バイトから正社員になる場合は、どのような点に注目したらいいのでしょうか?
ここでは、バイトから正社員になる方法や、メリット・デメリットについて詳しく紹介しています。
また、バイトから正社員になるために確認しておきたい点も詳しく解説。
求人の段階で注目したいポイントや、バイト中から心がけたいポイントもまとめました。
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バイトから正社員になるのは一般的?
最初はバイトとして働いていても、何らかのきっかけで正社員になる人は少なくありません。
では、どのようなケースで、バイトから正社員になることが多いのでしょうか?
正社員登用制度によって就職する人も多い
会社によっては、正社員登用制度を設けている場合があります。
正社員登用制度とは、非正規雇用の従業員を正規雇用にする制度のことです。
非正規雇用者は、アルバイト・パート・派遣社員・契約社員が当てはまります。
また、正規雇用は正社員として雇うことです。
正社員登用制度があると、会社はアルバイトから正社員を選ぶことができます。
実力を確認してから正社員として雇えるため、会社としてもメリットがある制度です。
バイト先で制度があるなら、正社員になるチャンスがあるでしょう。
大企業などにも正社員登用制度がある
正社員登用制度は、幅広い職種の企業で採用しています。
たとえば、飲食店・アパレルなどの接客業で採用している場合があります。
ほかにも物流業界や医療現場などでも、制度を設けていることがあるでしょう。
制度は幅広い企業で採用しており、大企業も少なくありません。
バイトから正社員になることを希望する場合は、制度があるか確認しておくのがおすすめです。
平成29年度の厚生労働省による調査内容では68%の企業が制度を採用していることがわかっています。
正社員登用制度で大学生を積極的に採用する企業も
会社によっては、大学生のアルバイトを卒業後に正社員に登用するケースがあります。
大学生でアルバイトとして働いている人は、すでに正社員と変わりがない業務に就いていることが少なくありません。
責任ある業務以外を任せているケースでは、新たに正社員を雇う方法と比べて社員を育てる手間やコストを削減できます。
また、大学生のアルバイトなら卒業後にすぐ業務に入れるため、仕事に穴をあける心配もありません。
職場の人材不足を解消させ、業務効率も高まるでしょう。
このように大学生のアルバイトは将来の良い人材としてとらえている企業では、正社員になれる可能性があります。
バイトから正社員になる人の特徴
それでは、バイトから正社員になるにはどういう人材になればいいのでしょうか。
誰でもバイトから正社員になれるとは限らないため注意してください。
どんな人がバイトから正社員になれるのか、特徴を確認しましょう。
仕事で一定の成果を上げる
第一の条件として、会社やお店に貢献した人材であるかがポイントです。
たとえば、店舗の売上アップに役立った、業務効率が高まったなどのケースがあげられます。
成果を上げた人が正社員になりやすいのは、会社にとって正社員はコストがかかるためです。
正社員を雇うとなると、毎月の給与の支払いや社会保険料の負担もあります。
コストをかける以上、会社にとって貢献できる人材であるかは重要なポイントです。
バイト中に何らかの成果を出していれば、正社員として雇ってもさらなる成果を出してくれるイメージが湧きます。
将来の可能性を感じられる人は、会社にとっても見逃せない人材だといえます。
コミュニケーションに長けている
続いて重要となるのは、コミュニケーション能力の高さです。
正社員はアルバイトや取引先などの幅広い人と関わるため、人とうまく接する能力が求められます。
単に仕事の能力が高いだけでは、正社員としては不十分です。
バイトなら与えられた仕事をこなしていればいいのですが、正社員はそれ以上の能力が必要となります。
たとえば、ホウレンソウができる人です。
円滑なコミュニケーションのため、細かい連絡や報告ができることが条件になります。
また、周りに指示されてから動くのではなく、自ら進んで動く人が正社員に向いているでしょう。
正社員には自分から積極的に提案できる人が向いています。
信頼できる人間性
コミュニケーション能力が高い人とも共通していますが、信頼できる人とは約束や礼儀を守る人のことです。
正社員になると幅広い人と関わるため、遅刻や約束を破る行為は避けなければなりません。
なぜなら社員の行動が会社の信用にも関わるからです。
正社員の場合は、取引先・上司・部下・お客様など幅広い人と信頼関係を築く必要があります。
普段の仕事がいい加減な人、仕事を覚えようとしない人、挨拶をしない人はそもそも周りから信用されません。
バイトでも求められる能力ですが、正社員は幅広い人とやり取りするため、話しやすさや頼りやすさが重視されています。
バイトから正社員になるメリット・デメリット
現在バイトでも、将来的に正社員として働きたいと考えている人も多いです。
しかし、正社員になるとメリットだけでなくデメリットもあります。
正社員になるべきか迷ったら、それぞれの面を比較するといいでしょう。
メリット
バイトから正社員になるとどんなメリットがあるのかチェックしましょう。
正社員になると、給与面や待遇などがアップしやすくなります。
社会的信用が得られる
アルバイトから正社員になると、社会的信用度が上がります。
正社員は毎月安定した給与をもらっているため、その点が有利になるでしょう。
とくに社会的信用度が影響するのは、ローンやクレジットカードを利用する場合です。
フリーローンやキャッシングでは大きく影響しませんが、住宅ローンのように高額で支払い年数が長い場合に社会的信用度は重視されます。
クレジットカードの種類によっては、正社員のほうが審査で有利になることがあります。
正社員は簡単に解雇できないため、毎月一定の収入が得られるでしょう。
会社が倒産するような事例を除いて、明日仕事がなくなるリスクがありません。
フリーターでは明日収入がなくなるリスクがありますが、正社員はフリーターと比べてその可能性は少ないといえます。
給与水準が高くなりやすい
バイトと比べて正社員は、給与水準が高くなりやすいでしょう。
正社員の給与は固定給が多いためです。
固定給なら毎月の給与の額は、働いた日数や時間に影響されません。
たとえ病気や怪我などで一定期間働けなくても、一定の給与の支払いが受けられます。
また、会社によっては固定給以外に手当が付くことも。能力に応じてボーナスがあれば、バイトに比べると毎月の給与アップが期待できます。
昇給制度についても、バイトと比べて正社員に昇給の機会が与えられることが多いです。
福利厚生がある
会社独自で設ける福利厚生は、バイトと比べて正社員に有利となる場合が少なくありません。
たとえば、正社員には住宅手当や燃料手当があるのに、バイトにはないなどです。
また、保険や年金についても、バイトと正社員では支給額に違いが出やすいでしょう。
法律で定める福利厚生に関しては、バイトと正社員の区別をしてはならないという決まりがあります。
ただし、バイトで勤務時間が少ない場合は会社で保険や年金をかける条件を満たさないこともあるでしょう。
休業時には補助金が出る場合も
バイトでも休業時に労災は使えますが、正社員だけが利用できる補助金があります。
たとえば、休業手当・傷病手当・傷病手当金などです。
労災が対応する休業時の補償は「休業補償」です。休業が4日以上続く場合に、給付基礎日額の80%を受け取れます。
正社員の場合は、さらに休業手当として平均賃金の60%以上、傷病手当として賃金日額の45~80%の支給もあります。
また、傷病手当金の対象となった場合の受給額は、標準報酬日額の3分の2です。
バイトと正社員では、休業時に使える補償が異なるため、正社員のほうが有利です。
また、正社員は平均賃金がバイトより高い傾向があるので、給付額も多くなります。
デメリット
バイトから正社員になるかどうか迷ったら、デメリットも確認しましょう。
正社員になると生活面に影響を及ぼすこともあります。
時間に融通が利かない
正社員になるとフルタイム勤務が多いため、時間の融通が利きにくくなります。
フルタイム勤務とは、1日8時間・週40時間勤務を基本とする働き方のことです。
このような理由から、正社員は1日に働く時間や拘束時間が長くなりやすいです。
また、基本的な休日も会社が決めた日に限られます。
たとえば、子育てや介護をしている人だと、長時間拘束される正社員は難しい場合があります。
また、勤務時間は平日の朝から夜までのことが多いので、昼間しか営業していない銀行などは利用しにくいです。
家庭の事情で長時間勤務が確保できない人、または自由な時間を求める人は正社員に向いていません。
責任が増える
正社員になると、アルバイトと比べて責任が増えやすいでしょう。
無期雇用となるため、長期的な目線で仕事をしなければなりません。
アルバイトならその日与えられた仕事をこなすだけですが、正社員だと1か月後など長期の売上や実績にも考慮が必要になります。
また、正社員は給与が固定であるため、その分の仕事を最低でもやらなければならない責任を感じやすいでしょう。
実際に成果を出すことも求められるようになります。
これらの影響により、正社員は責任をもって仕事に取り組むことが多く、手を抜けないのがデメリットです。
異動や転勤をする場合もある
幅広い地域に支店や営業所がある会社では、正社員になると異動や転勤のリスクがあります。
働く場所を変える目的は、人材育成や経営活性化などです。
幅広い現場で経験を積むためや、アルバイトを育てるため教育係として異動となることもあります。
異動や転勤を命じられれば、正社員なら簡単に断ることはできません。
転勤なしの雇用条件を結ぶ方法もありますが、どの会社でも採用しているとは限らないでしょう。
もし転勤を断ったとしたら、その後のキャリアアップが見込めない恐れも出てきます。
副業や転職がしづらい
会社員の副業を規制する法律がないため、結果的に会社の意向に左右されるでしょう。
会社によっては、就業規則で副業を禁止するところもあります。
そのような会社で正社員として働いていれば、勝手にルールを破るわけにはいきません。
副業を禁止する会社があるのは、情報漏洩リスクの観点からです。
また、正社員になれば別の会社への転職も難しくなります。
副業と同じく、同業者への情報漏洩リスクや、会社への損害を考慮しなければならないためです。
会社によっては、競業避止義務により、退職後の一定期間は同業者への転職を禁止するところがあります。
さらに、正社員としての業務を全うしなければならないという理由から、転職したいと思ってもその時間が取れないかもしれません。]
一度退職してからだと、再就職できなかった場合のリスクを考慮しなければならないでしょう。
バイトから正社員になるための確認事項
現在アルバイトをしている職場で正社員を目指すなら、いくつか確認したい事柄があります。
今後正社員になれるのか確認しておいてください。
正社員登用制度の有無
アルバイト先で正社員になれるかどうかは、正社員登用制度について確認するといいでしょう。
制度があれば、正社員になれる可能性があります。
その際には、どのような条件があるのか、採用試験はあるかを確認してください。
条件を満たしていればチャンスがあります。
ただし、会社によっては正社員登用制度の詳細を公開していないことも。
詳しい情報が得られないときは、周りのスタッフから聞いてみましょう。
実際にバイトから正社員になった人がいるか
会社で正社員登用制度があるときは、今までどのくらいの人が採用されたのか、どのくらいの頻度で登用しているのかを確認してください。
人手不足が続いている職場では、短い期間で多くの人がアルバイトから正社員になっていることがあるでしょう。
また、会社によってはアルバイトとして1年~2年くらい働いてから、登用を考えるケースがあります。
期間が明確な場合は、その間アルバイトとして働くことが必要です。
ほかにも、登用の期間を設けずに臨時で受け付けており、上司の推薦で試験が受けられるところもあります。
正社員登用のための条件
登用までのプロセスは、会社によって様々です。
希望があったときに上司との面接のみで済むところもあれば、書類審査や筆記試験を設けるところもあります。
人手が不足している場合や、その人自身が評価されているなら、簡単なプロセスでの採用もあるかもしれません。
審査や試験がある場合には、落ちることを考えずチャレンジしてみましょう。
もし落ちたとしてもそのままアルバイトとして働き続けられることに変わりはありません。
コツコツと実績を積みながら、期間を置いて再びチャレンジするのもおすすめです。
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