バイト敬語の間違い例・正しい言い方|言葉遣いが正しいかチェック

    2022.03.18

    バイト敬語 サムネイル バイト敬語 サムネイル

    「こちらでよろしかったでしょうか」「いかがいたしますか」など、バイト敬語と呼ばれる言葉遣いがあります。

    一見きちんと敬語を話しているようで、実は正しい敬語ではない言葉遣いです。
     

    正しい敬語は接客がスムーズになるため、バイト敬語を使っていないかチェックしてみましょう。

    これからバイトを始めたい人も正しい敬語を知っていることはプラスになります。

    バイト敬語の間違った例と正しい言い方をあわせて紹介するので、参考にしてください。


     

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    「バイト敬語」とは

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    バイト敬語とは、社員ではないバイト店員が接客の際に使いがちな間違った敬語のことで、特にバイト店員の割合が高い飲食業で多く聞かれます。

    ファミリーレストラン・コンビニエンスストアで耳にするケースが多いため、ファミコン言葉と呼ぶこともあります。
     

    若者が初めてのバイト先にファミレスやコンビニを選び、慣れない敬語を使った結果、バイト敬語を使いがちです。

    若者の日本語の乱れの例にあがるときもありますが、全くの間違いではないとの見解もあります。
     

    しかし正しい敬語を聞き慣れた人からすると、違和感や不快感を覚えるケースがあり、可能な限り正しい敬語を身につけた方がスムーズに働けるでしょう。


     

    バイト敬語の問題点

    バイト敬語は画一的な敬語で相手を不快にさせる可能性があり、国も問題点を議論しています。

    接客業で利用客が不快だと感じれば、二度とその店を訪れず利益が減るかもしれません。

    逆に快適だと感じればくり返し来店し売上が上がるでしょう。
     

    敬語を使った経験の少ないバイト店員は、バイト敬語を使いがちですが、接客経験を積むにつれ正しい敬語が身につく可能性も。

    どの相手にも同じ言葉を使うバイト敬語が場面に合わないものの、とりあえず敬語に慣れさせるには有効との意見もあります。
     

    文化審議会国語分科会ではバイト敬語をマニュアル敬語と呼び、短期間で敬語を習得するマニュアルづくりの必要性を示しています。


     

    バイト敬語はいつから始まったのか 

    バイト敬語はつい最近のものではなく、1990年代から広まった言葉でファミレスやコンビニの普及にともなって増えたと言われています。

    現在ファミレスやコンビニなどスタッフの多くを若者が占める職場ではバイト敬語が使われやすいため、店舗数が増えるほどバイト敬語を使う人が増える可能性があります。

    よくあるバイト敬語の間違い例

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    バイト敬語の中で最も多い使い方は、知っている敬語をとりあえず組み合わせてあいまいな表現にする方法です。

    何となく敬語らしい雰囲気にはなりますが、意味を考えると実はおかしい場合もあります。
     

    社会の一員としてバイトをするためにも、恥ずかしくない正しい接客用語を確認しましょう。

    よくある間違い例と正しい言い方をあわせて紹介します。


     

    こちらでよろしかったでしょうか

    同い年や年下の友達に「これでよかったっけ?」と確認するときに使う言葉を、とりあえず敬語らしく言い換えた表現です。

    提供した目の前の品物やサービスが要求された内容に合うかを確認したいときに使います。
     

    「よかった?」と聞きたい気持ちはあっても、現在の状態を確認するときに過去形を使うことは間違いです。
     

    正しい言い方は、現在の状態を確認する「こちらでよろしいでしょうか」です。


     

    〇〇円からお預かりします

    レジで会計をするときに使いがちなバイト敬語で、代金より多い金額を預かってお釣りを渡す必要がある場合に間違って使う言葉です。

    例えば、預かった1万円から代金の2000円を差し引いてお釣りを渡すという意味を込めた言い回しですが、この言葉だけではあいまいな表現に聞こえます。
     

    何かを相手から受け取るときに預かると表現しますが、「相手から預かる」と言うことはあっても「○○円から預かる」とは言いません。

    レジでの接客で使う正しい敬語は「○○円、お預かりいたします」です。


     

    ちょうどお預かりします

    会計金額と出された金額が同じだった場合、お釣りはなく利用客に返すものはありません。

    それにも関わらずいったん預かるという表現は間違いで、そのまま全てもらう場合は「頂戴します」や「頂きます」が適しています。
     

    金額と出された代金が同じ場合は、「ちょうど頂戴します」または「ちょうど頂きます」と言いましょう。


     

    いかがいたしますか

    2つ以上の選択肢があり、相手に選んでもらいたいときに使いやすいバイト敬語です。

    「いたしますか」は謙譲語で相手に対して自分を下げる言い方で、この言い回しは相手に尋ねており、相手を下げる言い方になります。

    敬語を組み合わせて一見丁寧な表現に見せていますが、相手に対して失礼な言い方です。
     

    自分が相手に対してできることはないか聞く意味のバイト敬語で、正しくは「いかがいたしましょうか」と尋ねましょう。


     

    お召し上がりですか?

    ファーストフードなど持ち帰りと店内飲食から選べる店舗で使われやすいバイト敬語で、二重敬語のために間違った表現です。

    「召し上がる」は敬語なのでさらに「お」をつける使い方は誤りにあたり、「お召し上がりになりますか?」などさらに敬語を重ねる表現は三重敬語で間違いです。
     

    敬語を加えるほど丁寧にはならず相手に違和感を与えてしまうため、正しく「召し上がりますか?」と聞きましょう。


     

    〇〇になります

    店頭でトイレの場所を聞かれたとき、「つきあたりがトイレになります」と答えるのはバイト敬語にあたる間違いです。

    メニューを「こちら、たらこパスタになります」と添えて提供する場合も誤った使い方です。

    「なる」を漢字で表すと成る、つまり状態の変化を表した言葉なので、どこに何が存在する状態かを示す言葉としては不適切にあたります。
     

    その場所にある動かないものを紹介する場合は「トイレはつきあたりにございます」、メニューを提供するときには「こちらがたらこパスタでございます」と伝えましょう。


     

    とんでもございません

    相手から感謝の言葉をかけられ、申し訳ないほどありがたいと伝えるときのバイト敬語です。

    「とんでもない」は途方もない・意外の意味を持つ言葉で、「自分にそんな言葉をかけることは途方もない」の意味で謙譲語として広まっていますが、実は誤った表現です。
     

    一般的な敬語のひとつとして浸透していますが、敬語を知らない人と思われる可能性があります。

    とんでもないは意外という意味も持つため、「あなたにそんなことを言われるとは意外だ」と伝わるかもしれず、不快感を与えるかもしれません。
     

    正しくは「恐れ入ります」「恐縮です」、より丁寧に感謝を伝えたい場合は「痛み入ります」を使う方法もあります。


     

    すみません

    失敗したときや相手に迷惑をかけたときのお詫びの言葉に使い、さらにくだけた言い方には「すいません」があります。

    話し言葉の中で丁寧な言葉と思われがちですが敬語にはあたらず、バイト敬語のひとつです。

    お詫びの言葉を正しく使うには「失礼いたしました」「申し訳ございません」、さらにしっかりとお詫びの気持ちを伝えるには「お詫び申し上げます」が適切です。
     

    「すみません」は相手に声をかけるシーンにも使われます。

    正しく丁寧な声のかけ方をする場合には「恐れ入ります」「失礼いたします」を使いましょう。

    シーン別バイト敬語会話例

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    バイト敬語は職業別に独特な言い回しがあります。間違った使い方を知って正しい敬語に直しましょう。

    この章では、職業別・シチュエーション別のバイト敬語と正しい言葉遣いをあわせて紹介します。


     

    飲食店での接客バイト敬語

    飲食店では注文を取り、メニューを提供し会計をする流れが一般的です。

    会計をメニュー提供前に行う店舗もありますが、言葉遣いはそれほど変わりません。
     

    ・来店し注文を受ける

    ファーストフード店やカフェの場合、持ち帰りまたは店内飲食かを尋ねます。

    そのとき「店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?」と聞きがちですが、これは間違いです。

    正しくは、「店内で召し上がりますか、お持ち帰りになりますか」と言いましょう。
     

    ・飲食店で喫煙するかを聞く

    飲食店で分煙席の場合、来店客へ「おタバコの方はお吸いになりますか」というバイト敬語がありますが間違いです。

    「おタバコをお吸いになりますか」と尋ねましょう。
     

    ・メニューを提供する

    利用客に対して注文されたメニューを提供するとき、「ハンバーガーセットの方、お持ちしました」「こちらハンバーガーセットになります」などの表現はバイト敬語です。

    正しくは「ハンバーガーセットをお持ちいたしました」「こちらがハンバーガーセットです」と伝えます。


     

    販売店での接客バイト敬語

    コンビニやスーパーなど商品の販売がメインの店舗でのバイト敬語の例をあげます。
     

    ・店内で困っている様子の人への声かけ

    商品が見つからない・コピー機などの使い方がわからないなど店内で困った様子の人へ、「どうかいたしましたか」という声かけは間違いです。

    「どうかなさいましたか」、またはもう少しくだけた敬語で「どうかされましたか」と相手に対する敬意を表す言葉を使いましょう。
     

    ・在庫を聞かれたときの返答

    在庫は店頭限りと聞いており、尋ねた相手に「棚にあるだけです」「棚になかったらないですね」という答え方は失礼にあたります。

    敬語で在庫がないと伝えるには、まず「申し訳ございません」とお詫びを添えてから「ただいま在庫を切らしております」と言います。

    商品の入荷予定まで知っていればその情報もあわせて伝えると、より丁寧です。


     

    電話対応でのバイト敬語

    ・電話に出るとき

    店舗にかかってきた電話に出るときの第一声は「はい、○○(店名)です」と言うだけでは不十分です。

    「お電話ありがとうございます」と言ってから「○○(店名)の□□(自分の名字)です」と名乗ります。
     

    ・店長などスタッフの出勤をきかれた場合

    取引先から店長と代わって欲しいと言われたものの、休みの場合「本日店長はお休みを頂いております」と答えがちですが、それは間違った表現です。

    正しくは「本日店長は休みを取っております」と言いましょう。


     

    会計時のバイト敬語

    ・レジ前で会計待ちをする人への声かけ

    「こちらのレジへどうぞ」と声をかけがちですが、正しい敬語では「こちらのレジで承ります」です。
     

    ・お釣りとレシートを渡すとき

    バイト敬語では「お返しが1500円とレシートです」と言いがちですが、正しい敬語では「1500円のお返しとレシートでございます」と表現します。


     

    社内でのバイト敬語

    バイトをするにあたって、スタッフ間でも敬語を使う必要があります。

    お客様のいる前でスタッフ同士が会話をする場合、お客様の耳にもその会話は入るため、自社の印象に関わるからです。
     

    ・あいさつ

    上司や先輩に対しては「お疲れ様です」とあいさつをします。

    「ご苦労様です」は目下の相手への声かけのため気をつけましょう。

    ただしバイトの立場では後輩に対しても「お疲れ様です」を使う方が一般的です。
     

    ・指示を受けたとき

    「了解しました」と答えがちですが、これはバイト敬語です。

    正しくは「承知しました」「かしこまりました」と返答しましょう。

    バイトで正しい敬語を身につければ一生の財産に

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    バイト敬語を使う人が多い職場ではつい真似をして使ってしまいますが、それを正しい敬語に修正できれば今後の財産になります。

    正しい敬語を使える人は常識のある社会人という印象を周囲に与えるため、バイトをしながら言葉遣いをチェックし正しい敬語を身につけましょう。

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