バイト履歴書の「志望動機」書き方と例文・採用されやすくなるポイントを徹底解説
2021.10.11
バイトの志望動機は非常に重要なものです。採用者は志望動機から、やる気や熱意を判断します。
やる気のない志望動機では、採用につながりません。
しかし、理由は明確でもどう伝えればよいのかわからない、という場合もあるでしょう。
志望動機を考える時のポイント、履歴書に書く時のポイントのほか、職種ごとの書き方事例も紹介します。
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バイトの志望動機を考える時のポイント
面接では必ず聞かれるのが志望動機です。
そもそもなぜ志望動機を聞かれるのでしょうか?
志望動機は採用側にとって採用の重要ポイントとなるからです。
志望動機を聞くことで、仕事に対する熱意や意欲がどれくらいあるのかを把握します。
志望動機は面接の合否を決める重大なポイントであることを認識しておきましょう。
そこで働きたい理由
なぜその職場で働きたいか、数ある職場の中での選択理由や興味を持ったきっかけについて、簡潔に説明します。
仕事内容に惹かれたから、自分に合った仕事だと思った、または自分の特技を生かせる、経験を積みたいなど、さまざまな理由があるでしょう。
たくさんの仕事や職場の中からその職場を選ぶ理由は、やる気を伝えやすいものです。
業種や仕事内容に興味があったから
業種や職種、仕事内容に興味があった、という理由は志望動機において非常に有効です。
仕事に対する興味がないと、楽しく仕事ができません。
楽しく仕事ができなければ、すぐに辞めてしまう可能性もあるでしょう。
興味を持つ仕事であればやりがいを感じながら仕事ができ、長く続けていけると判断されます。
仕事を一生懸命してくれることは、会社にとってもメリットです。
やる気を持って楽しく仕事をしてくれれば、スタッフに迷惑をかけたり、イヤな雰囲気にさせることもないでしょう。
自分の経験や強みを生かせるから
経験があれば、仕事に慣れやすく失敗なども防げるでしょう。
最初から教えるよりも、スタッフの負担が少ないのもメリットです。
特に忙しい職場では、即戦力が求められます。
経験者なら研修期間も短縮できるでしょう。
また、仕事に活かせる強みがあれば、会社にとっても有益となります。
経験で培ってきたことがどのように生かせるか、自分の強みが会社にどのようなメリットがあるかを伝えましょう。
条件が合うから
採用側が求める条件と一致することも重要です。
時給や勤務日、長期や短期といった期間など、条件が合わないと、雇用を増やさなければならないこともあります。
会社の理念や求めている仕事内容が一致していることも必要です。
一致していないと、本人も会社も仕事がしにくいでしょう。
意思疎通の違いからトラブルに発展することもあります。
そのような職場で働くのは難しく、すぐに辞めてしまうと判断されてしまうこともあります。
面接では、会社が求めている条件と一致していることをアピールしましょう。
長く続けてもらえると思ってもらいやすいです。
そこで働きたい目的
アルバイトをしようと思った目的を洗い出してみるのも、志望動機を考える一つの方法です。
単純にお金を稼ぎたいから、アルバイトをしようと考えることもあるでしょう。
また、社会勉強をしたい、さまざまな経験をしてみたい、就職のために経験をしておきたいなど、目的を思い出してみましょう。
社会人としての経験を身に付けたい
バイトは社会人として働くためのさまざま経験を身につけられるものです。
サービスを提供する際の立ち居振る舞いや敬語の使い方、報連相など社会人としての基本を、働きながら学びたいという志望動機は好印象を与えられます。
その職場で学べること、経験できることを想定し、志望動機と結びつけてみましょう。
会社のことや仕事内容について勉強している、理解していると、よい印象を持ってもらえるはずです。
近い将来就職する際に経験を活かしたい
将来の就職のために学び、それを就職先で活かしたい、という理由も好印象を与えられます。
将来のために役立てたいという考えで仕事をすれば、一つひとつの仕事を真剣に、しっかり身につけようとするものです。
仕事に対して高い意識を持ち、誠実に勤務してくれる、と判断してもらえるでしょう。
接客の方法を学び、営業職に活かしたいなど、バイトをするうえで、どのような仕事が将来役に立つか、具体的に伝えられるとよいでしょう。
生活費のためにお金を稼ぎたい
生活費のために、趣味の道具を購入するために、学費を稼ぐために、といった理由は、あまり芳しくないのでは?と思うかもしれません。
しかし、生活のための費用ということであれば、すぐに辞められないだろう、と判断されるものです。
給料に満足をしていれば、長く勤務する可能性も高いです。
目的が明確な分、会社も採用しやすいでしょう。
「親に学費を出してもらっているので、生活費は自分で稼ぎたい」などの理由は誠実な印象を与えられるでしょう。
立場から志望動機を考える時のポイント
志望動機は高校生や大学生、主婦やフリーターなど立場によっても異なるものです。
採用者に好印象を与えるための嘘はいけませんが、それぞれの置かれた立場から、最大限のアピールをすることも必要です。
学生や主婦、フリーターといった、それぞれの立場から志望動機を考える際のポイントをお伝えします。
高校生や大学生の場合
高校生や大学生など、学生の場合は社会経験を積めることや、将来のためにスキルを身につけられるのが志望動機になります。
仕事をしてお金を稼ぐアルバイトは未経験のため、経験を積みたい、という志望動機は好印象です。
将来の職種が決まっているなら、より具体的な内容を伝えられるでしょう。
将来のために、また就職先で活かせるなど、その職場で身につけられるスキルがあれば、一生懸命仕事に取り組んでくれると判断してもらえます。
学費のためという志望動機もプラスの印象を与えられます。
親の負担を減らせるなど、誠実な理由を付け加えましょう。
フリーターの場合
時間の融通が利きやすいフリーターの場合、たくさんシフトに入り仕事ができる点をアピールするのも一つの方法です。
オープニング期間中にガッツリ稼ぎたいなど、お金を稼ぐため、という明確な理由をアピールできます。
将来やりたいことのために、しっかりお金を稼ぎたいなど目的ががはっきりしていれば、長く働いてくれるだろう、と思ってもらえるでしょう。
また、将来やりたいことにつながるから、スキルを身につけられるから、といった志望動機も好印象です。
将来のためになるなら、モチベーションを高く持ち仕事ができることをアピールしましょう。
主婦の場合
子どもの塾の費用が必要、住宅ローンのために、など生活費を稼ぎたいという理由は、採用者にとって、長く働いてくれる、真面目に働いてくれる、という印象を与えます。
切実な分、きちんと仕事をしてくれるだろうと考えるためです。
また、社会とのつながりを大切にしたい、という志望動機も好印象につながります。
職場でいろいろな人と接してみたいといった理由や、明るく楽しい職場で働くことで家庭でも笑顔でいられることなどを伝えましょう。
アルバイトの仕事が日常生活でも活かせる、などの理由も面接でにおいてプラスになるでしょう。
バイトの志望動機の書き方と伝え方
履歴書にも志望動機を記入する欄があります。
この部分を適当に書いていないでしょうか?面接をするのだから、しっかり書かなくてもよいだろう、と思わない方がよいです。
採用者は履歴書からしっかりチェックしているものです。
履歴書に書かれている志望動機をもとに質問をするケースもあります。
面接でも履歴書でも、採用側にとって志望動機はその人を知るための手がかりであり、印象づけるものです。
しかし、履歴書に志望動機はどのように書けばよいか、悩んでしまうこともあるでしょう。
短く端的に書いた方がよいのか、長文で詳しく書いた方がよいのか、悩みどころはたくさんあります。
履歴書に志望動機を書く時のポイントや、面接で志望動機を伝える時のポイントを解説します。
履歴書に志望動機を書く時のポイント
履歴書に志望動機を書く時には、次の点に注意しましょう。
一つは空欄を避けることです。
志望動機は採用する側にとって、合否を分ける重要なポイントです。
そこを空欄にすると、面接に受かりたくないのだろうか?と思われかねません。
働く意欲を見せるためにも、空欄にせず簡単でもよいので、志望動機を書くようにしましょう。
また、採用する側にメリットとなる点を書いておきましょう。
仕事をするうえで役に立つスキルがある、経験があるといった点は書いておくことです。
今までの経験の中で、具体的なエピソードを入れることで真実味がわき、伝わりやすいでしょう。
家から近いからという理由ならそれだけを書かずに、家から近ければ遅い時間まで仕事ができる、というメリットを書くことも必要です。
たくさん稼げるから、という理由なら、シフトにたくさん入れるといったメリットも書いておきましょう。
履歴書は読みやすいことも大切なので、箇条書きで記入しても大丈夫です。
箇条書きの下に、補足して文章を入れるとより伝わりやすいでしょう。
志望動機の個数と文字数の目安
バイト面接の志望動機は、働きたい理由を明確にアピールする文章を書くといいでしょう。
たとえば「シフトに合って通いやすい」や「ブランドが好きで働きたい」など具体的に書くことが大切です。
また、「私が貴社のバイトを希望する理由は、将来この職種に就きたいからです。なぜなら~からです。」と先に結論を書いて、理由を後から述べると簡潔でわかりやすいでしょう。読み手に一番伝えたいことが良く伝わります。
志望動機を書くときに、どれくらいの文字数を目安にすべきか悩むかもしれませんが、おおよそ100~200文字が理想です。
長々と書いてしまうと、読み手に伝わりにくくなります。
志望動機の個数は1~2個書き、1つの志望動機に対して自身の経験や働く意欲を盛り込んで書くといいでしょう。
バイト面接で志望動機を伝える時のポイント
履歴書に書いた志望動機は覚えておくことです。
採用者は履歴書をもとに質問をするケースも多いので、履歴書に書かれた志望動機をもとに聞かれることもあります。
面接で志望動機を聞かれた時に、履歴書と異なることを言えば不信感を持たれてしまうので注意しましょう。
一言一句同じ必要はありません。
履歴書に書いたものから話を広げられるよう、基本的な内容を覚えておきましょう。
面接では、採用担当者の目を見て、はきはきと答えることが大切です。
特に接客業や人とコミュニケーションを取る仕事の場合、声が小さい、目を見て話せないなどといったことはマイナスポイントになります。
接客に向いていない、と判断されてしまうと不合格になってしまうでしょう。
話をする時には採用担当者の方を向き、ゆっくりと適度な大きさの声で答えることが大切です。
だらだらと話が長くなるのも控えたい点です。
まずは質問に対する結論を答え、その後、話を広げていきましょう。
バイト志望動機のNG例
バイトの志望動機を書くとき、応募の理由が不明瞭であったり、自分の希望ばかりを書いていたりすると印象が悪くなります。
また、長文で書かれていると読み手にも伝わりにくくなります。3つのNG例を見ていきましょう。
応募の理由が不明瞭
応募の理由というのは、仕事を続けられるかどうか、採用する側が判断する大切な情報です。
「生活費のため」や「学費を補てんするため」など、わかりやすい理由が書かれていると「長く続けて働いてくれそう」と採用担当者が理解してくれます。
応募の理由が不明瞭なまま、仕事に対するやる気や意欲だけを書くのはNGです。
希望ばかりを書く
バイトの志望動機を書くときに、「子どもが第一優先で働きたい」「土日は休み希望です」など、自分の希望ばかりを全面に出して書くと、採用担当者に悪印象を与えるのでNGです。
働くことを主体にして「子どもがいない時間にしっかり働きたい」や「平日にシフトに入って働きたい」など、同じ内容でも書き方を変えるだけで印象が良くなります。
書き方や伝え方を考えることが大切です。
長文すぎる
バイトの志望動機を長々と長文で書くことは、相手にも伝わりにくくNGです。
採用担当者は、たくさんの応募者の履歴書を比べて採用者を選びます。
短い文章で簡潔に伝えることで、印象に残りやすいでしょう。
選んだ理由や働きたい理由だけでなく、自身の経験や興味があることを盛り込んで、短い文章でまとめて書くと好印象を与えられるでしょう。
職種別志望動機の例文
志望動機は職種によっても異なるものです。
具体的にどのような内容を書けばよいのか、職種別に紹介します。
販売店や飲食店、塾講師など職種ごとの志望動機の例文を挙げますので、自身の志望動機と照らし合わせるなどして、志望動機を書いてみましょう。
コンビニやスーパーなどの販売店
接客業にはもともと興味があり、一度は経験してみたいと思っていました。
中でもコンビニのバイトはお客様と近い立場で接客ができると考え、応募しました。
コンビニは毎日利用していますが、常に笑顔で接客をしてくれるレジスタッフの方に癒されています。
さまざまなお客様の要望に対応しながら、常に笑顔で対応したいと思っています。
フリーターなのでシフトは融通がききます。
たくさん働き、早く仕事を覚えたいと考えていますので、働く機会をたくさんいただければうれしく思います。
カフェやレストランなどの飲食店
こちらのお店は、何度も利用させていただいています。
スタッフの方の細やかな配慮や笑顔、清潔感あふれる店内は、とても落ち着いて食事ができます。
自分でも、そんな職場で働きたく、応募いたしました。
以前も、コーヒーの専門店で働いていました。
バリスタの研修も受けているので、お役に立てれば幸いです。
その時にはホールスタッフも兼ねていたので、接客業の経験も活かせると思います。
コーヒーの香りに包まれながら仕事ができるのは、自分にとって非常に魅力的です。
自宅も近いので、週5日の勤務も可能です。
居酒屋
活気があり楽しく働ける職場で仕事をするのが好きです。
前職もチェーン店の居酒屋で仕事をしていました。
その時には、ホールのほか、キッチンで簡単なおつまみも調理していたので、どちらの仕事でも可能です。
前職では、ホールのリーダーも任されていました。
毎回ホールだけで5人程度のスタッフのまとめ係として、接客や仕事内容を指導してきた経験もあります。
居酒屋での仕事は5年程度ですが、居酒屋の特徴や働く上でのポイントも把握しているつもりです。
今までの経験を活かし、一生懸命仕事をさせていただければと思います。
塾講師
家庭教師のアルバイトを3年ほど経験し、人に教える大変さと喜びを知りました。
担当していた生徒が自分のアドバイスで苦手科目を克服し、テストでほぼ満点を取れるまでになったときの喜びは今でも忘れられません。
一人の生徒に教える楽しさも経験しましたが、今度は多くの生徒に関わっていきたいと思い、塾講師に応募しました。
こちらの塾はマンツーマン指導に力を入れているとうかがっています。
家庭教師の経験を活かし、一人ひとりの生徒にしっかり向き合い、学習に対するモチベーションを高められるよう、尽力していきます。
さらにさまざまな生徒と関わり、指導力を高め、一人でも多くの生徒の役に立てればと思っています。
志望動機でしっかりアピールをしよう
バイトの志望動機は、面接の合否に関わる重要なポイントです。
履歴書の志望動機の欄を空欄で提出すれば、やる気が伝わらないばかりか、「やる気がない」「合格する気がない」などととられてしまうこともあります。
志望動機は、応募者のやる気や経験、会社への貢献度などを判断するものです。
その会社に応募した理由を考え、しっかり伝えることで熱意が伝わります。
志望する理由やバイトをしたい目的などを思い出し、熱意が伝わる志望動機をまとめましょう。
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