バイトを辞めさせてくれない時に取るべき行動・NG行動とは
2021.12.15
学生なら勉強の事情などにより、バイトを辞めたいことがあるでしょう。
フリーターや主婦であっても、何からの事情で退職したいことがあります。
しかし、バイトを辞めたくても引き止められると対処に迷うかもしれません。そんな時に取りたい行動を紹介します。
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バイトを辞めさせてくれない主な理由とは
バイトを辞めたいと店長に伝えても、辞めさせてくれない場合があります。
辞めさせてくれない理由は多数考えられるでしょう。
人手不足、有能だと認められている、繁忙期、単なる嫌がらせなどです。
多い理由としては、人手不足のケースです。
店長に引き止められる場合は、スタッフが足りていないのかもしれません。
繁忙期も人手が足りなくなるため、辞める時期を少しずらすなど調節してみてはどうでしょうか。
店長の対応が悪いと、嫌がらせで辞められないケースもあります。
都合がよく使える人材のため、辞めさせたくない理由があるのかもしれません。
一般的にブラック会社だといわれるところでは、嫌がらせの可能性もあります。
バイトを辞める際の法律上の解釈はどのようになっているか
何らかの理由でバイトを辞めさせてくれない場合は、法律的な観点から考えることが大切です。
では、法律から見て、どのように解釈したらいいのか、次の項目から具体的に解説します。
原則として2週間前の申告があれば辞められる
法律上では、2週間前の申告があれば、店長が辞めるのを止める場合でも、仕事を辞めることは可能です。
ただし、シフトの関係上、一ヶ月前までに退職したい旨を伝えるといいでしょう。
また、雇用契約で退職について記載されていることがあるため、事前に確認するようにしてください。
就業規則で2週間より前までに伝えることが書かれていれば、その内容に従ったほうがトラブルを防げるからです。
パワハラで辞めるのを妨害することは法律違反
勤務先の責任者が、辞めたい人を妨害する行為は法律違反です。具体的には、労働基準法に違反しています。もし、辞めたいと伝えても妨害されるようなら、労働基準監督署に相談してください。
ただし、辞めたいと申し出た際に、話し合うことは法律違反ではありません。
繁忙期や人手が足りない時は、話し合いが必要なこともあるでしょう。
あくまでも、法律違反となるのは、強制的に退職しないよう働きかける行為の場合です。
円満に辞めるために心がけたいこととは
バイトを辞めるなら、誰でも円満に辞めたいと考えるでしょう。
お互いに気分よく辞めるにはどう意思表示をすべきなのかを、次の項目で紹介します。
まずは誠意をもって辞めたい意思を伝える
辞めたい意志を伝える時は、店長または同等の責任者に言うようにしてください。
話をする時は世間話や相談のような形ではなく、真剣に話を聞いてもらうことがポイントです。
辞めたいと話をする時は、「あとで話があるので時間を取っていただけますか?」のように、相手に真剣さが伝わるようにしましょう。
バイト仲間がいるところではなく、1対1で話をすると、辞めたい意向が伝わりやすくなります。
いつまでだったら働けるのか、話し合う姿勢も大事
法律上は辞めたいと伝えれば2週間後に辞められますが、円満に辞めるため話し合う姿勢も大切でしょう。
いつまで働けるのか具体的な日程を提案すると、相手もスケジュール調節がしやすくなります。
具体的な日程を伝えれば、「あと1週間だけ伸ばして欲しい」など提案してくれるでしょう。
お店の人手が足りない時は、店長も別の人を探さなければなりません。
確実に辞められる日取りが決まっていれば、お互いに気も楽になります。
バイトを辞めさせてくれない時に取るべき行動
誠意をもって辞めさせて欲しいと伝えても、了承してくれないことがあるでしょう。
そんな場合は、どのような行動をとるべきなのか知っておくと安心です。
未成年の場合は親に相談する
高校生など未成年者がバイトをしているなら、まずは親に相談してみてください。
親もバイトをすることに反対しているなら、対処しやすいためです。
両親に相談したうえで反対されたと店長に伝えれば、無理に引きとめられる心配は減らせるでしょう。
それでも辞めさせてもらえない場合は、親から直接話しをしてもらう対処方法もあります。
電話でもいいので、親から店長に連絡してもらえば効果は高くなります。
未成年者だと強く言えない場合も、親の力を借りてみましょう。
親会社や本社に伝える
チェーン店のお店でバイトをしている場合は、親会社や本社にかけあう方法があります。
支店では店長が判断をしますが、本社の意向には従わなければなりません。
本社は支店長の上司にあたるため、話がつかない場合は活用してみてください。
ただし、個人経営のお店では、この対策は使えません。
全国に支店がある店舗の場合に使うようにしてください。
全国に支店があるお店では、バイトを辞めさせない行為は評判にも影響するため、きちんと対応してくれることがほとんどです。
退職届を提出する
言葉で辞めたい意志が伝わらないなら、退職届を出すのも有効です。
書面で退職届を出すと、自分の意思表示を確実に伝えることができます。
法律上の効力もあるため、相手が納得をしていない場合でも、雇用関係を終了することができるでしょう。
どれだけ話し合っても認めてもらえない場合は、バイト先に退職届を郵送する方法もあります。
内容証明郵便で発送すれば、記録が残るため確実です。
水掛け論になることもなく、相手も認めざるを得ません。
公的機関に相談する
最終手段としては、公的機関への相談があります。
バイトであっても、労働基準監督署への相談ができます。
または、厚生労働省が管轄する、労働相談コーナーの利用もおすすめです。
公的機関の相談員は、法的な観点からも具体的な対処方法をアドバイスしてくれます。
直接会社に指導することはありませんが、バイト先に専門機関へ相談している旨を伝えれば、辞めさせてくれる可能性は高くなるでしょう。
これはNG!バイトを辞めさせてくれない時にやってはいけないこと
店長がバイトを辞めさせてくれないのは、何かしら理由があるのかもしれません。
辞めさせてくれないのは違法行為ですが、自分が損する行為は避けるようにしてください。
どのような行為がNGとなるのか紹介します。
バックレる(無断欠勤する)
バイトを辞められないからといって、無断欠勤は避けましょう。
行かなければいいと考えてしまいますが、別の人に迷惑をかけてしまいます。
最悪の場合は、お店や会社から損害賠償を請求される恐れもあるため注意してください。
どんなケースでも、誰かに迷惑をかける行為は避けたいものです。
無断欠勤すると、トラブルがあった店長だけでなく、別のスタッフからも悪い印象をもたれるかもしれません。
バイト先に顔を出せなくなる恐れもあるため避けるようにしましょう。
SNSで拡散する
近年では、悪い評判をSNSで拡散する行為があります。
辞めさせてくれないなら、SNSで拡散すれば辞められるとは考えないでください。
このような行為は、最悪の場合営業妨害により訴えられる恐れがあります。
SNSで悪い噂を流しても、同乗してくれるのは一部の人だけです。
多くの人は、1人の意見を参考にすることはないでしょう。
あなたの評判を落とす原因にもなるため、SNSでの拡散は避けるようにしてください。
バイト先の事情も考え、できるだけ円満に退職できるよう努力しよう
バイトを辞めたいと思ったら、余裕をもって店長や責任者に話しをしましょう。
代わりの人を見つける時間が必要なため、話し合うことが大切です。
法律上は退職したいと伝えてから2週間で辞めることはできますが、円満に退職できるよう紹介した対処法を試すようにしてください。
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